山陽新幹線500系の新岩国駅通過シーンを見た海外の反応です。
時速300kmの高速で通過する新幹線の映像はかなりのインパクトがあるようで、
速さに驚くコメントがある一方で、300km/hも出ているようには見えないというコメントも。

また、やけに日本の鉄道に詳しい外国人が多いのが印象的です。

いつも通りの事ですが、コメント欄で各国の高速鉄道の速さ競争になっていました。
海外でも有名な新幹線ですが、海外の反応はどういったものでしょうか。


動画  携帯用動画



以下、この動画に対する海外の反応


■ この電車、今は「こだま」になってしまった。 シンガポール

■ これ使うより飛行機のほうが安全だよ。 インドネシア

■ タイは高速鉄道がほしくてお金も準備している。日本がもし入札で勝ったらできるだけ早く建設してください。 タイ

■ 新神戸から東京まで乗ったことがある。とても快適だった。 イギリス

■ 300km/hも出てないよ。 アメリカ

■ すごく速い。竜巻のようだ。 イギリス

■ レールの上のロケットみたい。 アメリカ

■ まったく実に力強い機関車だ。 イギリス

  ■ re:機関車だって? これは全車両に駆動車軸電動ユニットを持っている。このことで、すべての事柄において高い信頼性となっている。  オーストラリア

■ 300km/hじゃない。 イギリス

■ 500系は私が思うに新幹線車両の中で一番かっこいい。  アメリカ

■ これガオガイガーの新幹線?  カナダ

■ 豆知識。新幹線は、全列車年間の平均遅れ時間6秒という正確さの記録を持っている。 スウェーデン

■ インドでもこれらが必要だ。 インド

■ 300km/hの列車に乗っていれば、みんなサイドをしっかりつかもうとするよね。  国籍不明

■ これは重要なことだと思うんだけど、私は運転手がどうやって列車をコントロールしているかに興味がある。彼らはとても熟練しているか、確実に止めるのを助けるために多くの技術が使われているかだ。 イギリス

■ 300kmなんかで駅を通過しない。100kmに落とさないといけない。 アメリカ

  ■ re:Acela(アメリカの高速鉄道)はそうしているけどね。あれは高速列車じゃないよ。ヨーロッパや日本の高速鉄道では、駅に「追い越し用の線」がある。その線はプラットホームに止まるための線の隣にあってホームから離れているので、そこを使って列車は高速で通過できる。日本の新幹線は1964年の開業以来、死亡事故0。安全性が損なわれることはない。 スウェーデン

■ 僕は教師だ。速さ、これは一番大切なことじゃない。間に合うことだし、安全が一番大切だ。 ニジェール

■ アメリカがやらないのは、ゲイだからだよ。 +126 アメリカ

  ■ re:アメリカでの主な問題は、大きな国で高速鉄道を建設するのに莫大なお金がかかる点だ。ヨーロッパや日本でできるのは小さな国だからだよ。中国は例外だけど、それはアメリカがまぬけだから(だって中国からお金を借りて戦争をして、そのお金で中国はインフラを整えて、ヘヘ)。この話の教訓は、アメリカは創設者以外はバカだってことだな。  イギリス

    ■ re:高速鉄道は、西海岸と東海岸の主要都市を結べば意味があるけど、ニューヨークからロサンジェルスまで電車じゃ飛行機と競争できないし、建設費も高すぎる。 イギリス

■ 瞬きしたら見失った。  イギリス

■ 日本のは安全なのかい?  イギリス

  ■ 極端なくらい安全さ。優れた記録持ち。  アメリカ

■ ほんとに300km出てるの? 普通高速列車でも駅を通過するときは速度を落とすと思うんで聞いてみたんだけど。  アンゴラ

  ■ re:山陽新幹線500系の通過速度リストを東から西順に書くよ。数字はkm/h。新大阪=停車、新神戸=停車(2001年までは230km/h)、西明石=275、姫路=300、相生=300、岡山=停車、新倉敷=300、福山=275、新尾道=300、三原=275、東広島=300、広島=停車、新岩国=300、徳山=170、新山口=275、厚狭=300、新下関=275、小倉=停車、博多=停車。以上^_^  +26 スウェーデン

    ■ re:それならTGVのほうが速い。パリ-ストラスブール間を420km/hで計画、480も見据えている。その上すでにある350km/hの線も390や420にアップグレードされそうだ。TGVもすごいよ。  オランダ

      ■ re:TGVは速いかもしれないが、運行頻度はどうだ? 東海道新幹線では1日323本の列車が3分程度の間隔で走っている。それに聞いてみたいんだけど、420km/hや480km/hなんて営業速度の情報をどこから仕入れた? たいていの高速鉄道は安全上の懸念から300km/hか320km/hが上限だ。380km/hと私が聞いたことがあるのは中国だけど、先般の衝突事故で300km/hに引き下げた。 +3 アメリカ

      ■ re:そうだな、だけどスピードは安全なしでは語れない。日本の新幹線はさまざまな理由でこれ以上速く走れない。最高速度で70db以上の騒音を出してはいけないとか、日本は地震が多いので、どれだけでもすばやく停車できるようATCのユレダス警告システムにつながっているとか、等々リストは続くんだ。 +19 スウェーデン

■ これらの日本の列車は本当に美しい。 +4 イギリス




いや、海外の人の詳しいこと(笑)
確かにクッソ早いんですが、
ホームに停まる路線とは別の路線(直進専用)があるから安全なんですけどね。

こういう場所では必ずフランスのTGVと比べられるんですけど、
そのコメントにも必ずといっていいほど反論コメントが寄せられます。


確かに、日本の新幹線はスピードだけを見てみたらそこまで早いわけではありません。
(それでも、世界的に見たらものすごく早いんですけど)
海外のコメントにもあるように、日本の新幹線の最大の売りは、
その乗り心地もさる事ながら、やはり「世界最高の安全性」にあると言えるでしょう。

新幹線開業以来49年間重大事故なしという記録は有名な話で、
世界でも非常に高く評価されています。


一例をあげると、台湾での高速鉄道建設が挙げられます。
台湾での高速鉄道建設にあたり、日本の新幹線と「ヨーロッパ連合」が対決することになりました。
結果的に日本の新幹線の技術を使う事になったのですが。

面白いのは長年ライバル同士だった フランスとドイツ、両方とも名だたる工業国であり、
2つの鉄道大国が手を組んだにも関わらず、結果的に日本の技術が選ばれた、というところです。



この時は地震に対する安全性が最終的な要因となったようです。
その後の東日本大震災でも大変な揺れだったにも関わらず、すべての新幹線が安全に停車し、
世界中が驚愕したのを覚えています。

高速鉄道は車両を作る高度な技術もさることながら、
事前に天候を知る事のできる気象衛星や地震観測技術、
決して停電することなく電圧の変化も少ない、安定した電力を供給する発・送電システム、

車両や線路を最適な状態に保つ事や、
それぞれの車両の位置をリアルタイムで把握し、
運用するシステムなどがすべて高次元なレベルに維持される必要があります。


こうして考えると国家レベルでの高い技術と運用が必要となって来るのが
高速鉄道という代物と言えそうです。
雇用状況が悪かったり、デモばかりの国だったり、犯罪が多かったりしたら、
それだけで高速鉄道の運用どころではないでしょう。


そして、それらを実際に管理するのは人間なので、
やはり最終的には人間そのものが大事な部分とも言えます。
例えですが、二日酔いでしょっちゅう休むような国民性だったりすれば、
こういうシステムは運用できないような気がしますし(笑)
まさに日本人ありき、の前提ですね。



日本での鉄道開発は明治時代にまで遡りますが、
日本の長い歴史を見るとその他の産業に比べると決して古い分野ではないでしょう。
この頃すでにヨーロッパでは鉄道が張り巡らされていたので、
ヨーロッパの方々は鉄道に対するプライドは多少高いようですね(笑)

しかし、最近の日本とヨーロッパの鉄道を比べると、
明らかに日本のほうが追い抜いてしまっている感があり、
世界中の多くの方々も高速鉄道世界一は日本である事を認めているような気もします。


初期は鉄道を外国から輸入した日本ですが、
どうしてここまで発展してしまったのでしょうか?
実はそこにも日本人の意地や国民性が隠されているような気がします。


日本の新幹線によく引き合いに出されるフランスのTGVですが、
こちらは速度計測用の特別車両という条件は付きますが、
時速574.8kmの速度世界一を達成しています。

海外でもよく言われているのが、周りに何もない真っすぐで平らな大地を走るフランスのTGVと
山あり、谷あり、住宅密集地あり、雪あり、台風あり、地震あり、の日本と比べる事はできない、という事です。
ここでも困難と問題の連続で、それらを克服してきたら
結果的に世界一になっていた、というのが日本の新幹線なんでしょうか?

日本の「変態技術」は絶えず逆境を克服して生まれてきました。
他人とではなく自分との勝負を続けていて
気づいたら勝手に世界一になっていた、としか思えません(笑)



日本の新幹線は高速鉄道としては世界でも長い歴史を持つほうなのですが、
その歴史の中で絶え間なく進化を続けてきました。
事実、世界的に見ればまだまだ使える、世界が欲しがる第一線級の車両をどんどん退役させ、
新しい技術・車両を投入してきました。

話は変わりますが、これは日本の戦車も同じです。
90式戦車の時点で第一線で戦える実力を持つ日本の戦車ですが、
日本はさらに先を見据え、10式戦車を開発しました。
これは第4世代戦車とも言われ、世界では同じ第4世代戦車は存在せず、
間違いなく世界一の戦車だと言われています。
そのため、当然の事ですが世界中がこの戦車を喉から手が出るほど欲しいようです。



話を鉄道に戻しますと、
なぜ使える車両を退役させ、次々に新しい新型車両を投入するのでしょうか?
安全性や長い目で見た場合のコスト低減など、様々な理由がありますが
関連産業の人間を育て、高い技術レベルを維持する事も大事な理由の一つだと思います。


詳しくは以下の動画を参照のこと

たけしの万物創世記 新幹線-1  


万物創世紀 新幹線-2

かなり古いけどこの番組大好きなんですよね(笑)
数々の苦労話が盛り込まれていて面白いですよ。


この動画の中でも言われてますが、
新幹線にはあらゆる最新技術が投入されていますが、
中には風切り音を極限まで減らすためにふくろうの羽を研究した話とかあって、
う~ん、日本人だな、とつくづく思います。



すこし前に見た海外の反応として、
「新幹線で既に世界最先端なのに、日本は次のリニアがすぐそこまで来ている、驚愕だ」
「日本にはもう絶対に勝てなくなった」
などの声もありました。

世界各地で作られている高速鉄道ですが、
核心部品の多くが日本製、または日本の製造機械を使い作られたというのも見逃せない点です。
自動車の話ですが、東日本大震災で日本から部品の供給が滞り、
海外で多くの工場が止まってしまったりしましたね。


鉄道に限らず、世界に与える影響が非常に大きな日本。
こういった国と社会を作り上げ、維持してきた
偉大なる先人たちに感謝しなければいけませんね(笑)

わたしたちはもう少し この日本という国を誇って良いと思います。