THE GREAT HANSHIN-AWAJI EARTHQUAKE
1995年1月17日に起こった阪神淡路大震災の映像を見た海外の反応です。

当時の被害の大きさを忘れないように、後世のために遺された動画です。
被害状況の説明から入り、実際の地震の瞬間から
その後の被害の凄まじさが映像として収められています。

少し古い動画なので東日本大震災との比較はされていませんが、
コメントを投稿された外国人の方は純粋にその地震の凄さに驚いている方が多いです。

また実際に経験された方やリアルタイムで情報を得ていた方もいて、
それぞれの思ったことの違いがコメントに現れています。


動画  携帯用動画



以下、この動画に対する海外の反応


■ 日本は海外からの救援を断ってより多くの死者を出したよね。この地震とJAL123便の事故は似ている。+3

■ 昨日イタリアで大きな地震があって、小さな村が崩壊したわ。100人以上の死者が出て2000人以上の人が家を失った…今テレビを見ているけどすごく悲しい。1995年の神戸での地震を思い出した。地震でお亡くなりになった方へのご冥福をお祈りします。+5  国籍不明

■ 私の村は近くてここから150kmのところにあった。今夜それと同じ地震を感じた。281人も亡くなって3000人以上の人が家を失った。この地震によって、これ以上の人が傷つけられないようになることを願っているよ。+3
 イタリア
■ 私たちはイギリスで地震を経験したことがあるけど、日本のとは比べ物にならないわ! イギリス

■ 二人のお店の人がドアの前で立ち止まって見ている光景はなんだか怖いね。  アメリカ

■ 彼らはどうやってこの自然の中で生きているのかわからない。+2  コロンビア

■ これはいつのやつ?これは発狂しそうだ、彼らはどうやって生きてるの?  アメリカ

■ これは1995年、神戸での地震だよ。  日本(英語)

■ この映像は""編集されていない""地震の記録だ。ナレーションも編集も何もない。+6  日本(英語)

■ この日に私は生まれた。+2  アメリカ

■ 私はhamoc valleyに住んでいたとき、よく地震に遭っていたわ。8秒もの地震だからこれほどの被害がでてしまったのね。  エルサルバドル

■ この地震は恐ろしかった。よく地震に遭う人間でさえね。  カナダ

■ 私はこのニュースについてのリポートを見たのを覚えている。  アメリカ

■ この地震が本物だとはとても思えない。私の足の下で地球が動いてるなんて想像できない。  国籍不明

■ この日、この酷い地震で目覚めたことをまだ覚えているよ…18の時だったな…  タイ

■ この恐ろしい朝のことは鮮明に思いだすことができる。この映像を投稿してくれてありがとう。 国籍不明

■ 私がまだ小さくて何も分からなかったときに、母は地震が起きたことを教えてくれた。  オーストラリア

■ 誰かを亡くした人は本当に残念だわ…

■ 私はこの地震を経験して生きてきたアメリカ人だ。何人助かったか言うのはやめておきなさい。  アメリカ

■ 阪神大震災の大きい振動は恐ろしい死の災害だった。+3  国籍不明

■ 地殻変動の惑星だな。  グァテマラ共和国

■ 日本人を理解しない限り、3:03の場面が現れるまで地震の想像はできないだろう。 カナダ



1995年(平成7年)に起こった阪神淡路大震災。
あれから18年。いつの間にかこんなにも時は経ってしまったのですね・・・。

海外のコメントを見ると、実際に現場にいたという人が結構おり、
当時の地震の凄まじさで覚えた恐怖を隠せないようです。


まだデジタルがここまで普及していなかった当時なので、
どうやらビデオテープからの編集ですが、大変貴重な映像であると言えます。
震度7という未曾有の大地震は、
死者 6,434名、行方不明者は 3名、負傷者は43,792名という大惨事をもたらしました。
これは20世紀で戦後最大の自然災害と言われています。

朝の5時46分という事もあり、この動画にはまだ暗い中を必死に避難する人が映されていますが、
同時に大火事も起こっており、あまりの火の勢いに消火活動がまったく追いつかず、
ただ茫然と見送るしかない人々も映っています。



地震による火事も起こりましたがこの地震での主な死因は
建物や家具の倒壊による窒息・圧死が大半を占め、
その90%以上が建物の倒壊から15分後までに亡くなったとの事で、
家具の固定や迅速な避難がいかに大事かを物語っています。

また、これ以前の一般住宅には昔ながらの非常に重い屋根瓦が多く使われていたのですが、
この震災以降、急速に軽い瓦が普及する要因にもなりました。
しかし、問題は屋根瓦の重さではなく、古い住宅の構造に問題がある場合が多かったようです。
(地震に対してという面では、瓦は軽いほうが良いに越した事はありませんが)



この時は高速道路やビルが崩れ、テレビでも連日報道されました。
あそこまで破壊された高速道路が今ではすっかり直っており、
この作業に従事した方々や自衛隊の方々など、復旧にあたった方々の当時の苦労が偲ばれます。
この震災を境に、この後全国の高速道路や橋げたが全体的に補強工事されましたが、
そのおかげで東日本大震災での倒壊を免れている場所も相当数あるのかと思います。

当時、実際に被災した方々の苦労を思うと想像をするのが難しく、
言葉にすらなりません。
今回の動画には海外からも励ましの声が多数寄せられており、
この地震によって日本は地震が多い国であると再認識した外国人の方も多いようです。

当時はyoutubeはもちろんのこと、インターネットですらまだまだ一般的ではありませんでしたので、
この動画を初めて見る外国人の方も多いことでしょう。
こうした貴重な動画を教訓として作成して残された事に感謝したいと思います。



この震災ではあまりの揺れの大きさに上水道は寸断され、
燃え盛る火の手を前にただ立ち尽くすしかない消防士の姿もありました。
こうした場合、消防士は現場の判断で被災者などの避難誘導任務などに当たることになりますが、
それは実に明石空襲(昭和20年1月19日)以来の事だったと言います。

この地震では自衛隊の災害派遣に関する法整備が遅れていたために、
自衛隊はすぐには派遣されなかったとの事ですが、
後に法制度が改正され、災害派遣の要請に対する敷居は低くなりました。
現在でも段々と敷居が低くなっており、海外の災害でも自衛隊が活躍しやすくなってきました。
法整備の遅れで少し遅れてしまった自衛隊でしたが、被災地の支援では不眠不休で働いており、
その後の復旧でも大変な支援をおこなってくださいました。



この地震でダイエーやローソンなどは建物が半壊状態にも関わらず
営業可能な店舗をすぐに開け、地域住民へ食糧をタダ同然で提供しました。

セブンイレブンも地震発生後わずか3時間の間にヘリコプター6台を借り、
救援物資や食糧などを素早く空輸し、
さらに京都府で緊急製造した弁当やおにぎりなど6,000人分を空輸し、
無償で提供するなどの支援を行いました。



また、故・マイケルジャクソンも楽曲を提供したり、
神戸の遊園地を無料で解放してくれたりしたそうです。

ジャッキーチェンも阪神淡路大震災の時多額の寄付をしてくださり、
東日本大震災では全財産の260億円を全額寄付してくださったようで、
とても普通の人には真似できませんね(笑)
(全額寄付というのは死後のことで、
 日本に限らず各種チャリティーに対して寄付をするとのこと。
 しかし、東日本大震災では3,200万円を寄付して下さったらしいです、
 いずれにしてもすごいですね・・・)

あまりに多すぎてここでは記載しきれませんが、
この他にも多くの企業・個人などからのたくさんの支援がありました。



この他にも海外からの支援の申し出なども多数あったとの事で、
受け入れられなかったものが多々ありますが、
震災後直ちに支援を申し入れて下さった国もあり、大変有難いと思います。

今まで多くの海外支援をおこなってきた日本ですが、
東日本大震災を経験し、
一時的とはいえ世界一 「援助を受ける国」 となったのは記憶に新しいところです。

災害が多いからこそなのか、災害が起こるたびに多くの人々が助け合い生きていく日本。
助け合う日本人の姿に海外でも共感する外国人の方も多いとか。
東日本大震災をはじめ、阪神淡路大震災の頃から支援してくれる方々にも
ありがとうを言いたいところですね。