幕末を舞台にした漫画『るろうに剣心』。
その大人気漫画が実写映画化され、日本では329スクリーンで公開され、
8月27日付の興収ランキングで初登場1位を記録、
公開5日間で動員42万4,143万人、興収5億5,547万6,800円と大ヒットしました。

本映像はその予告ですが、予告にも関わらず反響が大きく、
海外からも本作品に対して賞賛のコメントが沢山よせられています。


通常、漫画やアニメなどの実写化は大失敗する事が多いのですが、
この映画に限って言えば大成功との声が大多数を占めています。

この映画が始まる前の漫画の時点で、海外やアニメにはたくさんのファンが存在しますが、
そういったコアなファン(?)からも絶賛されているところを見ると、
やはり大成功と言えるでしょう。


本編映画が始まる前から期待していた方も多いようで、
本編を見た方々からも次々と絶賛のコメントが寄せられています。



動画   携帯用動画



以下、この動画に対する海外の反応


■ すごくよかった、続編を是非だして欲しい:D フィリピン  

■ 剣心最高!この世界に住みたい! イギリス  

■ 待ちきれない!早く観に行きたい! ベトナム

■ アニメも好きだし、この映画もいい! ペルー

■ この映画のレビューが驚くほどいい!私の国ででたら絶対観たい。 アメリカ 

■ 戦闘シーンとシナリオが素晴らしい! アルゼンチン

■ かっこいい! スイス    

■ この映画の主演は仮面ライダー電王だな。 インドネシア

■ すげぇ...るろうに剣心が実写化されている...O_O...なんて素晴らしい予告だ:D ラトビア

■ 興奮する! インドネシア 

■ 髪の毛は赤くないんだな。 ペルー

■ アニメ好きだったし、これはみたい! xDDD アメリカ

■ これは良さげだ。 国籍不明

■ サムライXとしてよく知られている。 コロンビア

■ あの剣心が…実写化! ペルー

■ これはいい。間違いない。 アメリカ

■ フタエノキワミアッー! 国籍不明

■ 俺、参上! マレーシア

■ いつ上映されるんだ?どこで観れるんだ? イギリス

■ この映画にONE OK ROCKが合う! 国籍不明

■ 素晴らしい長編映画だ。 フィリピン

■ 1分4秒のところから1分7秒の間を訳してくれ、気になってしかたない シンガポール

■ けんしーーーん<3 フィリピン

■ 主題歌がいい♪ 国籍不明

■ これは観たい ニュージーランド

■ 漫画読んだことないが、この予告編を観る限りは面白そうだ。 アメリカ

■ ナリ...だと... アメリカ

■ これはたぶん続編がでるな... フィリピン

■ 斎藤!これは見なければ! チリ

■ この映画のDVD欲しい! アメリカ

■ 剣心、あなたは私のヒーロー。あなたのためなら日本にいける。 オーストラリア 

■ 動きがアニメと一緒だ!すごい! アメリカ




アニメや漫画と比較するコメントが多い事に驚きますね。
それだけ原作漫画やアニメを知っているという事なのでしょう。


漫画るろうに剣心が連載終了してから13年が経過した現在では、
その原作を知らない方も多いと思いますので、
原作について簡単に説明したいと思います。


「るろうに剣心 明治剣客浪漫譚」(るろうにけんしん めいじけんかくろまんたん)は、
集英社の 「少年ジャンプ」 で連載された大人気漫画です。
1994年から1999年にかけて連載され、さらに1996年にはテレビアニメ化され、
その人気は不動のものとなりました。

当時アニメ主題歌を歌ったアーティストが次々と大ブレイクするなど
「るろうに剣心」 の高い人気は一種の社会現象を巻き起こしました。
現在でも国内外問わず、根強いファンを持つ大人気作品の一つになっています。



作者の和月伸宏先生についてもかなりの努力家であり、
先生は高校卒業後に上京し、有名な漫画家のアシスタントとして実力を磨いていきました。
よろしくメカドック」 の次原隆二先生、
キャプテン翼」 の高橋陽一先生、
ヒカルの碁」 「DEATH NOTE」の小畑健先生などなど、
素晴らしい作品を生み出してきた大物ばかりですね!


ちなみに、小畑健先生の初期の作品 「サイボーグじいちゃんG」 を初めて見た時は
あまりの書き込みの凄まじさに驚き、
強烈で斬新な設定のバカさ加減でありながら読んだ人を引きずり込む圧倒的な画力、
恐ろしい力を持った作品だったのを今でも覚えています(笑)

和月先生は当初、小畑先生を自身のライバルに設定しましたが、
その後小畑先生の作品に触れ続けていくうちに、
心の師匠と仰ぐまでに影響されてしまったというのが面白いところです。

小畑先生の 「魔神冒険譚ランプ・ランプ」 も買っていましたが
単行本3巻で終わってしまったんですね。面白かったんですけど・・・。



和月伸宏先生のアシスタントとしては、
ONE PIECE」の尾田栄一郎先生
シャーマンキング」の武井宏之先生
Mr.FULLSWING」の鈴木信也先生
「鬼が来たりて」のしんがぎん先生
ノルマンディーひみつ倶楽部」のいとうみきお先生

などが参加していたのも有名な話かと思います。

その他のアシスタント系統図はこちらを参照のこと


和月先生のアシスタントを務め、後に漫画家デビューした しんがぎん先生 は
2002年5月26日に29歳で急逝されたとのことで、
惜しい人を亡くし、大変残念でなりません。
かなり前ですが、読み切り作品の 「鬼が来たりて」 を
 「ホップ☆ステップ賞」 で読んだのを覚えています。

しんがぎん先生は何度かテレビやラジオにて取材を受けた事があるのですが、
その時の女性リポーターから 「私を作品に登場させて欲しい」 と言われ (冗談だと思いますが)
後の作品にて約束を果たしたそうです。



ちなみに 「るろ剣」 が連載開始された時のジャンプ(1994年19号)では、

・破壊王子べジータ魔人ブウに死を覚悟し
こち亀では輸入ブレンド米が話題として取り上げられ
幽遊白書では幽助が魔界で玉をばらまきケンカトーナメントを押しつけ
ダイ大ではレオナがミナカトール習得のため業火に焼かれ
ジョジョでは吉良の本名が康一くんにバレ
ぬ~べ~では読者サービスが行なわれ
忍空ではいつも橙次のおならで一帯がにがくなり
ジャングルの王者ターちゃんでは相変わらず下ネタが披露され
王ロバでは 「人間かまくら」 で 「あったかいけどこおるような視線がいや~!!」

などの出来事がそれぞれ起きていました(笑)



和月先生が影響を受けたものは、または好きなものとして、
ブラックジャック」 「ドラえもん」 「パーマン」 「ジョジョ」 「小畑健先生の一連の作品」
などを始めとする多くの作品やゲームなどが挙げられています。

ここまで見てきましたが、和月先生だけが影響を受けてきたわけではなく、
和月先生の作品により影響を受けた方々も非常に多く存在し、
相互に影響し、漫画の枠を飛び出して様々な文化を生み出し続けています。


先駆者である先生方の努力を見た人々がその作品に感動し、
その意思を継ぐ人々により、さらに高められた文化が
この先も多くの人々を感動させてゆくのでしょう。



あっ。もうこんな時間だ。
るろうに剣心の時代考証についても書きたかったのですが、
長くなりますのでそれはまたの機会にしたいと思います
いつもですが、今回も主題の実写版 「るろ剣」 とはほとんど関係ない話ばかりですね(笑)


あ。海外コメント欄の
「フタエノキワミアッー!」 はもちろんこれ ↓ です  携帯用動画
 (0分46秒日本語バージョンと1分54秒の吹き替え部分の差がw)