1995年、「零戦里帰りフライトショー」と称して
茨城県竜ヶ崎飛行場でおこなわれたフライトショーを見た海外の反応です。

空を飛んだのは、タイトルでも分かるとおりゼロ戦と、アメリカ軍戦闘機のP-51ムスタング。
第二次大戦における、日米の名戦闘機です。
ゼロ戦は太平洋戦争の初期に、その圧倒的な空戦性能によって大活躍。
大戦初期の空中戦ではほぼ敵無しの存在でした。恐れたアメリカはゼロ戦を徹底的に研究。
次第に、資源と生産力に勝るアメリカが開発した戦闘機の方が優位に立つようになっていきました。


P-51ムスタングは第二次大戦時の、世界最高の戦闘機の一つです。
最高速度は時速700kmを誇り、当時これを超えたのはドイツのジェット戦闘機のみ。
アメリカの戦闘機は格闘性能が良くない傾向がありましたが、
P-51は空中戦においても強力でした。

ちなみに動画で飛んだゼロ戦ですが、まぎれもない本物です。 

こちらのページによりますと、1944年に米軍が日本軍基地を占領した際、無傷で捕獲。
戦中はゼロ戦の研究のために使用され、戦後はアメリカ各地で展示されたりしました。

動画の1995年は初の「里帰り」というわけではなく、この前にも何度か日本へ運ばれています。
コメントは総数はあまり多くないですが、海外の人がほとんど。しかし、皆さん詳しいですね!


動画 携帯用動画


以下、この動画に対する海外の反応


■ ゼロよ、永遠に +11 コロンビア

■ 日本最高&アメリカ最高の機種だね。 タイ

■ 俺が知ってる限り、世界で最も美しい飛行機のうちの二つ。A6Mのゼロが大好きだ(^_^)+14 アメリカ ※A6M=ゼロ戦の型式のひとつ

■ 北アメリカは戦争に勝った。三菱は平和を勝ち取った。俺のこんどの車は三菱製だよ(笑) アメリカ

■ ゼロとP-51って、戦争で出くわしてなくね? シンガポール

 ■ re:いや、闘ってるよ。1945年、多くのゼロがP-51に撃墜された。P-51がB-29の援護をやってた時だ。 アメリカ

■ スピットファイアの方がいい戦闘機では。 イギリス

■ オリジナルの栄エンジンを積んでる、唯一残ったゼロ戦なんだよな。 イタリア

■ 撃ち合わず、一緒に飛んでる光景が見られてうれしいよ。+2 イギリス

 ■ re:いやいや、パーティーはこれからだ。さあ弾をこめろ、撃て! イギリス

■ ゼロ戦もムスタングも美しいね。日本のことわざに「昨日の敵は今日の友」ってのがある。+2 国籍不明

■ 皆さん、飛行機が好きならぜひゲームの「Birds of Steel」をチェックして下さい。ステマじゃないですよ。本当にすごいゲームなんです。ゼロやP-51も出てきます。 アメリカ

■ できれば、P-51じゃなくてヘルキャットかコルセアが一緒に飛ぶのを見たかったなあ。その二機が、主にゼロと闘ったんだよ。 アメリカ

 ■ re:いやP-51も太平洋でゼロ戦で闘ってるし、別にいいじゃん。+2 アメリカ

  ■ re:そう、P-51も太平洋で闘った。硫黄島を基地にしていたんだ。P-51はテニアンの飛行場から飛び立つB-29を援護した。うちの父親は海兵隊員だったから、よく聞いてる。 アメリカ

■ この二機がフォーメーションを組むって感動。+2 スウェーデン

■ わがアメリカが、第二次大戦では空中の日本軍を蹴散らしたことは間違いない。アメリカはつねに空中では優位にあった。 アメリカ

 ■ re:いや実際にはゼロは、1943年頃までは空を支配していた。アメリカ軍が巻き返すと、日本はこんどはゼロ戦A6M5型を投入した。これはA6M2を大幅に上回るものだった。内装は布と木でできていた。それによって軽くなり、格闘性能は良くなったが、非常に壊れやすい機体だった。コックピットの周りに、操縦士を守る防護壁も無かった。ただし、後に防護用の金属を貼ったタイプも登場した。 アメリカ

 ■ re:連合軍パイロットが攻略法を発見するまでは、ゼロの天下だったんだよ。戦争末期の1945でも、低速でゼロと格闘するのはやめとけと言われたらしいよ。P-51とかスピットファイアでさえね。 アメリカ

■ どっちもあの時代、最も影響が大きかった戦闘機だろうなあ。 アメリカ

■ 左に行くように見せかけて右へ。右に行くと見せかけて左へ。 アメリカ

■ ゼロ最高! カザフスタン共和国

■ 平和にまさるものは、何もないですね。+2 国籍不明

■ 日本はゼロにこだわりすぎたんだよな。逆にアメリカは、しょうもない機ばっかり次々作った。 アメリカ

 ■ re:J2M雷電、Ki-44鍾馗、Ki-45屠龍、Ki-61飛燕、A7M烈風、N1K1紫電、Ki-84疾風、Ki-100、J7W1震電……日本も結構いっぱい機種を作っただろ。 アメリカ

■ P-51ムスタングは、アメリカの技術力、生産力からして特にものすごいものじゃない。ただこれは、ロールスロイス製のエンジンを積んでた。このエンジンが良かった。元々のエンジンは性能が悪く、ヨーロッパの戦闘機には見劣りがした。ちょうど、アメリカのシャーマン戦車がドイツの戦車に劣っていたようなものだった。 アメリカ

 ■ re:ちょっと正しくない部分があるな。P-51は素晴らしい戦闘機だ。初期のタイプは二段スーパーチャージャーではなかったから、高々度でスピードが落ちた。後にこれは改良された。シャーマンは1942年当時は、いい戦車だった。しかし、ドイツのタイガーやパンサーにやられた後も改良されなかった。ここに問題がある。1944年にようやく改良され、76mm砲を搭載した。 アメリカ

■ 70年代にフォード・ムスタングを買ったが、がらくただったぞ。 ウクライナ(※同名の自動車)

■ どうも、映画「トラトラトラ」で使われたゼロ戦のように見えるんですが、誰か分かりません? ニュージーランド
 ■ re:「トラトラトラ」のゼロ戦はAT6タイプで、風防と塗装が違うと思いますよ。 アメリカ




かつての敵同士だった事を考えると、仲良く並んで飛行しているところは感動すら覚えますね。
海外のコメントを見ると、やはり自分の国の戦闘機に対するプライドが見てとれます。
まあ、どこの国でも同じでしょうけど(笑)

この動画で登場する戦闘機は、
日本のの海軍零式艦上戦闘機52型(零戦 61-120号機)、
アメリカ軍戦闘機のP-51ムスタング、の2機です。



この零戦には、以前スバルの記事で書いたように、現スバルの前身である中島飛行機が制作した
栄31型エンジンが搭載されているようです。
(このことから、この零戦は五二型丙期後期の機体のようです)

中島飛行機では、1930年以前はフランスやイギリスの発動機メーカーとのライセンス契約により、
独自のエンジンは作られていませんでした。

同じように、零戦の先代にあたる九六式艦戦九六式陸攻と共に、
世界から何年も遅れていると評価されているありさまでした。
(それでも、九六式の時点で世界では独自で戦闘機を作れる国は多くありませんでしたが)

日本も独自で戦闘機を開発する事になるのですが、軍部が要求してきた性能は、
当時の欧米諸国の戦闘機の性能を大きく超える無茶なものでした。

特に、空中戦における運動性と航続距離や最高速度、積載できる武装弾薬の量など、
いくつもの相反する要求を高次元で両立する事は決して容易なことではありませんでした。
このように、戦闘機で大きく後れをとる日本でしたが、度重なる失敗を乗り越え、
独自でエンジンを開発し、ついに要求に近いものができあがります。
それが零戦でした。



かなり古い動画ですが、零戦について考察された動画です。
零戦との闘い-アメリカからの証言 1 携帯用動画


零戦との闘い-アメリカからの証言 2 携帯用動画

零戦との闘い-アメリカからの証言 3 携帯用動画

零戦との闘い-アメリカからの証言 4 携帯用動画

零戦との闘い-アメリカからの証言 5 携帯用動画

機体本体に限って言えば、1930年頃を境に大きく飛躍し、
零戦の登場によって一躍世界水準に到達することができました。

その後も限られたエンジン性能の中で戦闘力を上げるため、
エンジンカウルの形状を変更し、捨てるだけの排気エネルギーを有効に利用したり、
より軽量化して運動性能を上げたり、苦労の連続でした。

当時の航空機は通常のリベットを使用しているのに対し、
零戦では空気抵抗が最小となるよう、沈頭鋲を使うなど、
リベット一つとって見ても工夫していました。
当時の航空機の表面には非常にたくさんのリベットが使われているため、
その効果は大きなものだったようです。

その成果は凄まじく、「積乱雲とゼロ戦は避けて飛べ」 とまで言う国もあったほどです。
また、開戦当初、日本軍はフィリピンの米基地を攻撃するのですが、
零戦は台湾から飛び立っていたにも関わらず、マッカーサーに
「近くまで日本軍空母がやってきている」 と確信させるに至りました。

当時のアメリカ側戦闘機の実に倍以上の航続距離を持つ零戦だからできたことで、
他の国の戦闘機では到底飛べない距離ですから、そう思いこむのも無理はありませんでした。

また、航続距離だけでなく、その武装も非常に強力でしたが、
経済封鎖で国力が落ちた事により、結局は通用しなくなってしまいますので省略します。



動画でも言われているように、パイロットの技能も非常に高く、素晴らしい性能を誇った零戦ですが、
パイロットの人命を軽視したことが敗北につながった、と動画の中で外国人の方が言っています。
補足すると、当時の零戦は決して人命を軽視していたわけではなく、
度重なるエンジンや過給機の開発の遅れなどが原因で、
機体をできるだけ薄く、軽くする必要に迫られておりました。

これは零戦に限った事ではなく、他国の戦闘機においても、
どこかの部分をある程度犠牲にして開発されています。

資源が乏しく、戦場が広範囲にわたる当時の日本では、
絶対に妥協できない部分が航続距離でした。
そのため、余分なものは付けられなかったという背景があります。


また、より高い戦闘能力を得るため、
パイロット側からの要望であえて装甲を施さなかったという部分もあります。
零戦の開発にあたり、実際に搭乗するパイロットに、
格闘力、速度、航続距離のうち優先すべきものをどれにするか、意見を求めました。

実際に今まで数々の戦場を生き抜いてきたパイロットの意見として、
任務を確実にこなすために航続距離は外せない条件であり、
敵を逃がさないための最高速度も譲れない条件でした。

そして、それ以外はある程度妥協し、施せない装甲は自身の腕で何とかする、との答えがあり、
結果、装甲は最小限、しかし航続距離と運動性を含む他項目が高い次元で両立された
零戦という機体が出来上がりました。



大戦初期では高い性能を誇った零戦でしたが、
戦闘機の性能で不利になってきただけでなく、その後は世界中から経済制裁というかたちで封鎖され、
国自体が身動きができなくなってしまい敗戦の一途を辿ることとなります。


敗戦国となった日本ですが、戦後はこのように復興してきました ↓

人が日本人を特別視してるってのは、自分の国の歴史少しでも知ってたら誰でも分かるだろ。
まず、資源が全くないってことはすごいこと。
もう両手両足もがれたぐらいのハンデ。
しかもすごいのは、米国の3分の1の人口、わずか25分の1の領土で、
その上ただでさえ極小の国土の7割が山、山、山。なーんにもない、山・・・。
だから農業で輸出して食べていくことすらできない。
条件からして最貧国でもおかしくない国。
そんな国が、100年ほど前で当時世界最強クラスだった露助とか清をあっさり倒して、
非白人国家で普通に白人常任倶楽部仲間入りしちゃってて、
おまけに米国奇襲して敵に回して ガチで戦争して、
世界で唯一米国本土爆撃して、
英国の無敵艦隊フルボッコにして、
オランダ倒して、世界で唯一原爆落とさせるほどてこずらせて。
しかも二発だよ。二発。考えられない。
敗戦とか言ってるけど日本のせいでアジアから白人の植民地全部消されたし。
しかも信じられないのは、戦争に負けてただでさえ何にもない国が
さらにインフラまで全部叩き潰されて、
多額の賠償金まで背負わせて
100%再起不能にしといた極貧衰弱国家で、
今度こそ生意気なイエローモンキーが消えて
数百年はウザイ顔見ないで済むと思ってたら、
直ちに再び白人社会に経済で参戦して来くさって、
参戦どころかごぼう抜きでたった2,30年であっという間に米国さえ抜いて世界第一位。

東京の土地だけで米国全土が買えるほどの
呆れた価値になっちゃう程の超絶経済力で
世界中( ゜Д゜)ポカーン・・・状態。
その後もずーっと二位維持。頭一本でそれ。
しかも経済の80%が内需。内需だけでそれ。
金融とかでまだ全然進出してないし車や家電、
工業製品ももまだまだ進出しきってなくてそれ。
もうキチガイの域。伸びしろありすぎワロタ。
戦後60年一発も打たずに侵略せずにこれ。
何気に世界最長寿国とかなってる。
んで今度は漫画・アニメ・ゲーム。
気がつけばハリウッドの規模とっくに超えてる。
アメリカの検索で一位になってるのが日本のアニメとか。
世界中で一番人気の映像作品が日本のアニメとか。
極めつけは世界一長い国号、
2000年のどの白人より長い王室ならぬ、
その上の皇室保有。エンペラーに代表される歴史。
普通の神経してたらこんな国怖くて関わりたくない。
・・・冗談です。いつものコピペです(笑)


アメリカに保存されていた零戦を質の良い燃料とオイルで飛ばしたら、
向こうでも驚くほどの高性能だった、という記事をどこかで見たことがあります。
大戦時、日本には質の良い燃料など望めなかったんですね。


しかし、こうして確かに培われた技術は、戦後もしっかりと継承され、
その後の日本経済の基盤となってゆきました。
今から65年も前の話になります。
結果として敗れてしまいましたが、日本の飛行機づくりが大きく飛躍できたのも、
元から高い技術をもっていたことと、やはり技術者たちの血のにじむような努力があったからでしょう。



そして今、その技術は国防にさらに必要になってきています。

戦車などは非常に高いレベルに達している日本ですが、
唯一開発が遅れているのが航空機の分野です。
心神の開発も進んでいるようですが、大きな問題はやはり大出力のジェットエンジン開発でしょう。
しかし、世界でも日本に作れないものはないと言われております。

以前、実際に私も発電所の大きなタービンに毎日触っていましたが、
あれが作れるのだから大出力ジェットエンジンの開発も、そう遠い未来ではないと思えてきます。
発電所と航空機では、両者はまったく用途が違うのですが、実物を触ってみると何か・・・。
まあ、作らない理由に何か技術以外の大きな壁もあるのでしょう。

ちなみに、タービンには無数のブレード(羽)が付いているのですが、
1枚〇千万円!とのことです(笑)


こうした兵器は使わないのが一番なのですが、そのためにはまず敵の侵略を防ぐ必要があります。
高い技術力からくる最低限の防衛装備は
戦争をしないためにも、抑止の意味でも不可欠なんですね。
まだ先でしょうが、日本が国産戦闘機を開発したら、
意外とすごいものができちゃうのかも知れません(笑)

いずれにしても、実際に飛んでいる動画は貴重と言わざるを得ません。
当時の状態で飛べるように保管しておいてくれたアメリカに感謝します!



2013/05/18  追記 
世界で唯一飛行可能!零戦21型   携帯用動画