大阪駅に設置された水時計が海外視聴者からの高い関心を集めています。

日本の企業が開発したスペースプリンターと呼ばれる技術を使って
無数の水を細かく制御する事により、空間に時間や文字、
そして模様を表示しているのですが、その完成度の高さには驚かされるばかりです。

視聴した外国人の反応はおおむね好意的なのですが、
中には水の無駄使いではないかというコメントもでており、
他のユーザとの議論も散見されました。

また、この動画を見た外国人からは「日本に行って実際に見てみたい!」という声も寄せられており、
大阪のPRにも一役買っているようですね。

大阪に行った際には、訪れてみたいところですね!


動画 携帯用動画



以下、この動画に対する海外の反応


■ 雨もこんな風に見えたらいいのに・・・ 国籍不明  

■ この動画の後、トイレ行きたくなった アイルランド

■ なんて壮大なんだ。大阪駅に行ってみたい。 ドイツ  

■ 水のムダ使いだろ! フィリピン

■ 使った水はポンプで吸い上げて、またそれに使い回してるだろ。ただ単に、排水溝に流してるわけじゃないはず。 アメリカ

■ 風が吹いたら、台無しじゃない? フィリピン

■ お前ら日本人、すげーな ベトナム

■ 4分間も水を見ていたのか・・・俺は何をやってるんだ・・・ インドネシア    

■ 俺の人生では、もっとも早く過ぎた4分間だったよ ラトビア

■ ニューヨークじゃ、これはおしっこで再現されるな アメリカ

 ■ re:あぁ、だから俺たちには良い物がないんだ アメリカ

■ 本当、日本は違う惑星だ 国籍不明

■ こんな事が可能なんて信じられない。あぁ、でも俺は今それを目にしたんだ インドネシア

■ コンピュータで可能だよ。噴水ショーなんかもそれと同じさ フィリピン

■ 実際、簡単な事だよ。インクプリンターみたいなものさ。もし、インクやレーザーで出来るなら、同じ事が水でも出来るってわけ アメリカ

■ もし俺がそこにいたら、動画の子供達みたいにはしゃいだだろうな アメリカ

■ 砂のようだ。 ノルウェイ

■ ちょっと待て。「OSAKA」 なんでローマ字表記なんだ? アメリカ

 ■ re:大阪は確か日本の第2主要都市だから、たくさんの外国人観光客がいるんだろ。漢字やかなで書かれてても理解できんだろ フランス

■ 水に触れる事ってできるの?それともガラスとかが張られてんのか? カナダ

■ あぁ、神よ・・・俺はなぜ第三世界に住んでるんだ・・・ コロンビア

■ 喜べ。第三世界でもPC持ってるじゃないか。 日本

  ■ re:日本に比べれば、全ての国は第三世界だな :P 国籍不明

■ そこでずっと時間つぶせそう マレーシア

■ 3D映画はもうないな。ウォータースクリーンの時代だ マレーシア

■ 完全に電車には乗り遅れるだろう チリ

■ 子供達がカメラの真ん中に映り込むまでは楽しめたのに・・・残念。 メキシコ

 ■ re:子供達、かわいいじゃない。私でも、多分同じリアクションしてたわよ アメリカ





以前の記事でも取り上げました大阪の水時計ですが、
今回もこれを取り上げさせていただきました。

海外のコメントで 「水がもったいない」 との声もありましたが、
もちろんポンプで汲み上げて再利用しています。
この水時計を作った会社などの詳細は以前の記事にて。



海外でも 「飲める水でトイレを流す国」 と言われている日本ですが、
日本ではかなり昔から水に対する考え方が他の国とは違っていました。
衛生観念もそうですが、人間と水は切っても切り離せないと考えていたようです。

例外もありますが、海外の多くの国ではまず「人間ありき」で物事を考えるのに対し、
日本では 「自然に生かしてもらっている」 という考え方が主流であり、道徳でした。

それは水に限った事ではなく、土や植物や動物、石ころや空気に至るまで
日本人は昔からありとあらゆるすべてのものに、神様が宿ると考えて生きてきたと言えます。



昔の人は長い年月をかけて経験し、水こそが命の源だと理解していたのでしょう。
現在では農業用水ですら(農水もとても大事です)網の目に張り巡らされ、
広大な田畑に澄んだ水を送り届けています。

江戸時代に日本を訪れた外国の使節団が
滞りなく隅々まで潤されている日本の田畑に大変驚き、
日本を 「水の都」 と表現したのも有名な話です。
一面の田んぼに水が張り、集落があたかも水の上に浮いているように見えたようです。
当時の日本の高い治水技術があったからこその逸話と言えるでしょう。



優れた治水工事には優れた測量技術が必要不可欠です。
測量技術と言えば伊能忠敬ですが、こちらは非常に長くなってしまいますので、
またの機会にしたいと思います(笑)



江戸時代から使われてきた上水でしたが、
明治時代に入ると過密化する都市や人口の増加などから汚染されていきました。
また江戸時代に海外からもたらされたコレラによって
毎年、非常に多くの犠牲者が出ていました。

次第に衛生的な上水道を普及させるべき、という声が大きくなり、
明治20年(1887)に日本で初めての近代的な水道が完成するに至りました。
今から120年以上も前の話になります。
ここでも、非常に多くの犠牲の上で得られた教訓を元に
世界で一番安全と言われている現在の日本の水道が形づくられているんですね。




明治以降、徐々に日本全国へ広がってゆく上水道なのですが、
国内で発達した日本の水道技術はやがて近隣諸国にも広がり、
やがて多くの命を救う事になりました。
ここではほんの一例を取り上げてみましょう。


話は1800年台後半~1900年台前半の台湾になります。

台湾に限らず、当時のアジアではほとんどが同じ状態だったそうですが、
台湾では当時、首都でも上下水道はなく、きれいな井戸は豪族が独占し、
多くの民衆は雨水や河川に頼るしかありませんでした。

上下水道の遅れからくる病気の蔓延で、平均寿命はなんと30歳前後だったとのことです。

困った台湾政府は豪族による水資源の独占を禁止するとともに、
既に上水道を取り入れていた日本から
技師や講師を招き、上下水道を建設する計画を立てました。

日本からは東京帝大のイギリス人講師バルトン(バートンとも)とその弟子、
浜野弥四郎を含む180人ほどの日本人が台湾に赴きました。

浜野弥四郎が台湾へ渡ったのは1896年のことです。
上下水道の工事のため、まずは地質調査や水資源調査に3年間費やしましたが、
浜野の師であるバルトンがマラリヤに倒れ、東京に帰国するも亡くなってしまいます。

ここまでバルトンが完成させたものはごく一部の上水道だけだったので、
その後の工事は浜野が引き継ぎました。


その後浜野は20年間をかけ、台北、台中、台南など、
台湾の主要都市の上下水道をほとんど完成させ、
台湾人口156万人の水道水を提供できるようになりました。

マラリヤやコレラが蔓延し、
ゲリラの襲撃も想定されるなか、苦労を重ねた結果でした。

まさに人生を懸けた大事業であったと思います。
その後、台湾での平均寿命は大きく伸びました。

現在、台湾台南県山上郷には浜野弥四郎の胸像が設置されており、
台湾のwikipediaにもその項目が設定されています。
450px-Hamano_Yashiro


書籍などでは一部の偉人しか紹介されませんが、
無名でも有能な技術屋が昔からたくさんいたおかげで、
現在、世界でも有数の上水道技術や治水技術を持つ国となっているんですね。

アジア太平洋地域インフラ担当大臣会合議長国を務める日本 動画 携帯用動画



日本は水に恵まれていると言われますが、このように
先人たちの努力があったおかげで、安全な水を飲む事ができるのです。


水道水をそのまま飲める国は日本を含め、全世界でわずか13カ国です。
日本ではどこに行っても水道水を飲む事ができますが、
ヨーロッパの先進諸国ですら、どこでも飲めるとは限りません。
一部の国ではただ単に飲めないだけではなく、飲むと死んでしまう事もあるのだから驚きます。

世界がもし100人の村だったら 携帯用動画




日本の緯度は世界の砂漠地帯と同程度と言われ、
通常であれば雨に恵まれない緯度にあると言われています。

様々な意見があるのですが、日本が水に恵まれる理由として、

・ヒマラヤ山脈が偏西風の流れを変え、日本がちょうど良い位置にいる
・偏西風が日本海の湿った空気を運んでくる
・日本アルプスに偏西風が当たり、山に降る雨や雪が染み込み豊富な地下水となる
・日本の起伏に富んだ地形は山での雪解けを遅らせ、安定した地下水の源となっている

などがよく例に挙げられています。

この小さな島国がここまで恵まれているのは
幾重にも重なった奇跡の産物だとも言われているんですね。

たけしの万物創世紀 - 「砂漠の奇跡」
↑ 本文にはあまり関係ありませんがこの番組が好きなだけです(笑)

日本の水資源(pdf)


命の源である水ですが、
日本の水資源や水に関わるインフラ事業など、
海外から狙われているのも見逃せない論点です。

海外の資産家にどんどん買われる日本の水源地、
平成の不平等条約とも言われたTPP(良い部分と悪い部分があります)なども話題になっていますが、
参加するにしても、生きてゆく上で絶対に譲れないものに関しては、慎重すぎるという事はありません。


十分すぎる議論と駆け引きをし、ありとあらゆる手段を講じて自国の国民と権益を守ること、
それが国家の使命であり役割だと思います。

先人達が残してくれた偉大な遺産である日本の豊かな水資源、
それを守るには やはり一人ひとりが理解し、声を上げてゆくのも大事だと思います。




この動画、子どもたちが映っているからこそ、素晴らしい動画に仕上がっていると思います。
子どもたちがはしゃぐ様子はいつ見ても微笑ましいものです。

海外のコメントでもあったように、電車に乗り遅れる自信はありますね(笑)