今回は、重機器メーカー・コマツが提供している最大の油圧ショベル「PC8000」の
デモ動画を見た海外の反応です。
PC8000は、クレーンメーカーのDemagを買収したコマツがH655Sの後身として開発したものです。
全重量720トン、バケット容量42立方メートル、出力はおよそ4,000馬力と、
他のショベルカーと比較しても驚異的なスペックを誇っています。
しかも非常に動力性に長けている利点もあり、大型機でありながら高速移動も可能です。
実用性に秀でているため、長期に渡って世界ナンバー1のショベルカーとして業界を牽引してきました。
また、独特なデザインにも定評があり、ミニチュア模型としてもファンの間で高い人気を誇っています。
SF映画に登場する兵器を彷彿させるような重厚感のある形態を見て、
初めて目の当たりにした多くの外国人が圧倒されているようです。
彼らの賞賛と驚嘆のコメントの数々をご覧ください。
動画 携帯用動画
以下、この動画に対する海外の反応
(翻訳はプロの手によるものですw)
■ これ、マジで油圧ショベルかよ。 +9 チリ
■ なんて醜いマシンなんだ…。 しかし、気に入ったぜ! 国籍不明
■ ゴジラだ!!! +30 アメリカ
デモ動画を見た海外の反応です。
PC8000は、クレーンメーカーのDemagを買収したコマツがH655Sの後身として開発したものです。
全重量720トン、バケット容量42立方メートル、出力はおよそ4,000馬力と、
他のショベルカーと比較しても驚異的なスペックを誇っています。
しかも非常に動力性に長けている利点もあり、大型機でありながら高速移動も可能です。
実用性に秀でているため、長期に渡って世界ナンバー1のショベルカーとして業界を牽引してきました。
また、独特なデザインにも定評があり、ミニチュア模型としてもファンの間で高い人気を誇っています。
SF映画に登場する兵器を彷彿させるような重厚感のある形態を見て、
初めて目の当たりにした多くの外国人が圧倒されているようです。
彼らの賞賛と驚嘆のコメントの数々をご覧ください。
動画 携帯用動画
以下、この動画に対する海外の反応
(翻訳はプロの手によるものですw)
■ これ、マジで油圧ショベルかよ。 +9 チリ
■ なんて醜いマシンなんだ…。 しかし、気に入ったぜ! 国籍不明
■ ゴジラだ!!! +30 アメリカ
■ re:いや、メカゴジラだな。:) ポーランド
■ これはスターウォーズの何番目のエピソードに登場する機械なんだ? +152 ノルウェー
■ re:スターウォーズw アメリカ
■ re:ジャワが出てきて君の車を調べようとしているぞ…。 国籍不明
■ re:エピソード1の鉱山のシーンだな。 アメリカ
■ re:エピソード4じゃね。こいつはあんたが探してるドロイドじゃねーけどな。 アメリカ
■ 動画の35秒のところがビルを持ち上げようとしているように見えるぜ。 アメリカ
■ ゾンビー・ウーフだな。 ドイツ
■ PC1250の7か8、またはPC8000を売って下さる方。 購入したいので是非ご連絡ください。 075・3・・・170 info@s・a・hi・tr・d・n・.co.uk イギリス
■ 大きさを比較対照するために近くに人が立ってて欲しかったな。そうすりゃあ、「なんて人間がちっこいんだ!」って言えるのによ。 カナダ
■ スターウォーズに関するコメントに高評価が付きまくっててワロタw。XD ノルウェー
■ RH400の方がもっとでかくて良いゾ。:) ドイツ
■ 「なぁ、10秒でプールを掘ってくれるかい?」 「ああ、いいとも。任せとけ。」 「おい!俺の家はどこだ!?敷地はどこだ!?周りの建物はどうなっちまったんだ!?」 +4 カナダ
■ イカすぜ!!! トランスフォーマーじゃねーか!!! アメリカ
■ わーい!!! アメリカ
■ 巨大なカニかロブスターみたいなデザインだな。 でもかっこいいよ!! オーストラリア
■ 運転席は右側についてるのか? イギリス
■ re:ちょっとした理由があってPC8000の運転席は全部右側にセットされてるよ。 ドイツ
■ re:顧客の要望で右側に運転席を取り付ける仕様になったんだよ。そして最初に製造された機体のデザインがいまだにそのままってわけ! オーストラリア
■ デモンストレーション中に間違って工事現場を踏みつぶしまったら笑えるな。 アメリカ
■ ブガッティの方がかっこいいと思ってる奴が9人もいるんだね。 国籍不明
■ 実際に作業している所を見てみたいね。 ルーマニア
■ 早速スペックを見てみたんだが… 容積40立方メートル? 重量62,500kg? なんじゃあ、こりゃあ?凄すぎるだろ! ほんの3掻きで大トラックが満杯になっちまうぜw。 言うことねーな。 アメリカ
■ このマシンを使えば北極海でも氷を掘れるとなれば…。 おいおい、待てよ。 もう俺たちは石油を採掘できないんじゃないのか。 まいったね。 アメリカ
■ どこへ行ったらいいのかわからなくて混乱してるような動きだな。(笑) +2 アメリカ
■ 気をつけろ! こいつ、俺たちのことが見えてないぞ!!! トルコ
■ ここはチリの鉱山じゃないか!! チリ
■ 一掻きで水泳プールを掘れそう。 アメリカ
■ 巨大ロボットを組み立ててる作業部分を見たいんだが…。 アメリカ
■ 月面着陸映像みたい。 国籍不明
■ 英語で喋れよ、ちくしょう…。 マジで使えねークソ外注企業だな!!!!!! アメリカ
■ re:なんで英語で喋らなきゃいけねーんだよ。 これは他国で撮影された映像だぜ。 その国にはその国の産業があるってことぐらい分かんねーのか、お前。 アメリカ
■ 友好的な黄色で装飾しているから、多分作業現場でビビッて逃げ出す人はいないだろうね。 アメリカ
■ これはすごいwww アルゼンチン
海外のコメントはユーモアとセンスがあって面白いですね(笑)
とにかく大きいこのショベルカー、
バケット一杯で風呂おけ117杯分、
運転席の高さはビルの3階に相当し、
重量720トンと、10式戦車16台分の重さがあるモンスターマシンです。
3階建て一軒家がまるごと動いているようなものでしょうか
海外でもその大きさに驚くとともに、
武骨なデザインを気に入る方もいるようです。
なに萌え?
重機萌えなんでしょうか・・・?
あまりに大きいため、パーツで運び入れ、組み立てには20日以上かかっているようです 動画 ↓ 携帯用動画
周りの車と比べるとその大きさが分かりますね・・・。
海外ではたらく重機ですが、現在では世界のシェア2位を日本のコマツが占めていると言われます。
世界中で売れるコマツの巨大建機。
なぜここまで売れているのでしょうか?
そこでも、信用を一番大事にする日本人ならではの考え方と、
日本人が非常に重視する信頼性が鍵を握っていました。
これは、鉱山などを例に取ると分かりやすいかも知れません。
連続稼働時間でも非常に優れ、大変壊れにくいコマツの建機ですが、
様々な悪条件の中での連続稼働では絶対に壊れないというわけではありません。
事前に建機の使い方に応じた最適なメンテナンスをすることで、
なるべく壊れないようにするのがとても大切になってきます。
鉱山で1台何億円もする建機が故障して動かなくなったら、
建機が直るまで鉱山の一部が操業できないことになります。
また、採掘が遅れた分取引先に迷惑がかかった場合、信用問題に関わってしまうかも知れません。
高いとはいえ建機本体は直せば事足りるのですが、
上記の問題のほうが非常に大きな損失となってしまいます。
つまり、突然の故障は何より困るものであり、
それらを未然に防止できるコマツの建機は、
多少コストはかかっても信頼性を重視した海外の顧客の信用を勝ち取ったと言えるでしょう。
しかし、コマツではどうやって高い信頼性を得ているのでしょうか?
その一つが建設機械1台ごとのデータを取得・管理するシステム「KOMTRAX(コムトラックス)」
の導入でしょう。
このシステムでは、建機一台ごとのデータ(稼働時間や部品の交換時期など)を
リアルタイムに把握できます。
ひとことで言えば、自己診断システムといったところでしょう。
建機自身が 「ここが痛い」 とか 「これがすり減ってる」 とか教えてくれるのです。
その結果、どこの部品をあとどれくらいで交換するべきか、とか、
どういった使い方でどれだけ燃料消費を抑える事ができるか、など
故障を事前に防ぐ事ができるばかりか、運用コストを抑えるにも一役買っています。
カンブリア宮殿 コマツ ← この動画ではシステムについて詳しく解説されています
(埋め込み禁止のためyoutubeで見てください)
動画では言っていませんが、
こういった重機では、タイヤがバーストするだけで死者が出たりします (知り合いの重機屋の話)
通常広く使われている建機の整備時も、大きな危険があるということで、
見えないところで努力する こういった方々の日々の積み重ねも肝心な点ですね。
世界中で稼働しているコマツの建機はおよそ30万台。
コマツには世界中のその建機から様々な最新データが次々と送られてきます。
稼働状況からどの国ではどういった使い方がされているのか、
国によってどの部分の摩耗が激しいのか、などなど。
こういったデータを大規模に管理・運用できるのは
世界ではコマツが先駆者のようで、
データに関しては建設機械のgoogleみたいなものでしょうか。
そのデータはコマツの経験の一部であり、価値のかたまりである事は想像に難くありません。
こうして得られたデータを、お客様のために使ってきたのもコマツの発展の理由です。
コマツでは集めたデータを解析し、どうすれば燃料消費を抑える事ができるか、など、
KOMTRAXを持つコマツにしかできないフォローを行なってきたとのことで、
結果として、「コマツじゃないとダメだ、少し高くてもコマツだ」
と言われるようになってきたそうです。
最近は、米国流である 「企業価値=株主価値」 の考え方を問い直し、
言わば日本流である 「三方よし」 (売り手よし、買い手よし、世間よし)
の考え方を見直す企業が増えてきたと言われています。
コマツも過去に巨大赤字をかかえ、苦難を乗り越え成長してきた日本企業です。
そのコマツが奇跡の逆転を達成したのも、
コマツに努める方々の日々の努力もありますが、
企業としての考え方について 「三方よし」 を見なおした結果でもあると言えるのではないでしょうか。
(過去に行なった早期退職などについては結果として地域雇用の創出につながったとのことですが、
当時の方々には大変申し訳なく思っているそうです)
経営方針だけでなく、実際にコマツは長年の経験と技術を持つ優れた企業です。
これは本当に大変な事で、コマツだけでなく関連するすべての産業が
高いレベルに発展している必要があります。
ものづくり産業の裾野が非常に広い日本ならではの発展とも言えるでしょう。
実はコマツだけでなく、日本には
豊田自動織機はフォークリフトで世界1位
タダノはクレーンで世界2位
クボタはミニショベルで世界1位
他にも住友建機やコベルコ、新明和、三菱重工業、川崎重工業、アイチコーポレーション、日本車輌製造、ヤンマー建機、古河機械金属、酒井重工業、加藤製作所、IHI建機などなど、
数え上げればきりがないほど、世界に名だたる建機メーカーが林立しています。
竹内製作所は従業員500名に満たない企業でありながら、
重量6トン未満のミニショベルではトップクラスの世界シェアを持つと言われています。
世界中で活躍する日本企業ですが、
その根底に共通すること、それは、
やはり 「人に喜ばれるもの作り」 ではないでしょうか。
今回のKOMTRAXというシステムを装備させるにあたって、
当時のコマツは800億円の大幅な赤字を抱えており、
少しでも利益を上げないと会社自体が危ぶまれるなか、
これを標準装備させるのは大変な決断だったようです。
このKOMTRAXにはGPSが付いており、1998年当時、重機の盗難が相次いでいた頃、
盗まれた重機がこのGPSのおかげで発見される事例が相次ぎ、
数年後には盗まれた場合にはエンジンがかからないようにする機能が付いたりして、
コマツの重機を盗難する事例が劇的に減ったと言われています。
結果として、盗難保険も安くなってお客さまからさらに喜ばれるようになりました。
こうして実際に得たお客様の声を反映し、
コマツとしてはかなり痛いけどKOMTRAXを標準装備することにしたそうです。
そして、それが海外でも爆発的な人気を誇る一因ともなりました。
海外で困るのが重機の盗難で、重機ごとなくなっているのは珍しいことではありませんでした。
重機は決して安いものではありませんので、KOMTRAXが付いたコマツの重機は
盗難されにくいという事で大変な人気を呼んだそうです。
顧客のニーズに合わせて細やかなサービスを臨機応変に提供する。
相手の気持ちにならないと出来ない素晴らしいサービスだと思います。
そして、コマツは海外で重機を使い、対人地雷を除去 している事でも知られています
海外では人力による危険な地雷撤去(動画)が続いています ↓ 携帯用動画
地雷は世界72カ国7地域で未だに埋まったままになっており、
地雷ひとつの値段は400円程度と言われています。
わずか400円で人の命が奪われてしまうんですね。
日立でも地雷を撤去(動画)しているようです ↓ 携帯用動画
他の日本企業も頑張っています(今回はコマツのお話なので扱いが小さくてごめんなさい!)
海外でもこうした活躍を見せる日本の重機なのですが、
地雷除去では活躍する場が一刻も早く無くなる事を祈るばかりですね。
人を助けたいと想う情熱に技術が追いついた時、
素晴らしいものが出来上がるのかも知れません。
かつての軍事産業から大きく発展してきた日本の民間産業。
その用途は実にさまざまで、地雷除去だけに限らず、
水を変えたり、省エネでより遠くへ行ったり、医療に役立ったり。
日本の高い民生品の技術は、これからの世界を変える力を持っています。
軍事とか民間とかの区別ではなく、その使い方こそが重要なのではないでしょうか。
■ これはスターウォーズの何番目のエピソードに登場する機械なんだ? +152 ノルウェー
■ re:スターウォーズw アメリカ
■ re:ジャワが出てきて君の車を調べようとしているぞ…。 国籍不明
■ re:エピソード1の鉱山のシーンだな。 アメリカ
■ re:エピソード4じゃね。こいつはあんたが探してるドロイドじゃねーけどな。 アメリカ
■ 動画の35秒のところがビルを持ち上げようとしているように見えるぜ。 アメリカ
■ ゾンビー・ウーフだな。 ドイツ
■ PC1250の7か8、またはPC8000を売って下さる方。 購入したいので是非ご連絡ください。 075・3・・・170 info@s・a・hi・tr・d・n・.co.uk イギリス
■ 大きさを比較対照するために近くに人が立ってて欲しかったな。そうすりゃあ、「なんて人間がちっこいんだ!」って言えるのによ。 カナダ
■ スターウォーズに関するコメントに高評価が付きまくっててワロタw。XD ノルウェー
■ RH400の方がもっとでかくて良いゾ。:) ドイツ
■ 「なぁ、10秒でプールを掘ってくれるかい?」 「ああ、いいとも。任せとけ。」 「おい!俺の家はどこだ!?敷地はどこだ!?周りの建物はどうなっちまったんだ!?」 +4 カナダ
■ イカすぜ!!! トランスフォーマーじゃねーか!!! アメリカ
■ わーい!!! アメリカ
■ 巨大なカニかロブスターみたいなデザインだな。 でもかっこいいよ!! オーストラリア
■ 運転席は右側についてるのか? イギリス
■ re:ちょっとした理由があってPC8000の運転席は全部右側にセットされてるよ。 ドイツ
■ re:顧客の要望で右側に運転席を取り付ける仕様になったんだよ。そして最初に製造された機体のデザインがいまだにそのままってわけ! オーストラリア
■ デモンストレーション中に間違って工事現場を踏みつぶしまったら笑えるな。 アメリカ
■ ブガッティの方がかっこいいと思ってる奴が9人もいるんだね。 国籍不明
■ 実際に作業している所を見てみたいね。 ルーマニア
■ 早速スペックを見てみたんだが… 容積40立方メートル? 重量62,500kg? なんじゃあ、こりゃあ?凄すぎるだろ! ほんの3掻きで大トラックが満杯になっちまうぜw。 言うことねーな。 アメリカ
■ このマシンを使えば北極海でも氷を掘れるとなれば…。 おいおい、待てよ。 もう俺たちは石油を採掘できないんじゃないのか。 まいったね。 アメリカ
■ どこへ行ったらいいのかわからなくて混乱してるような動きだな。(笑) +2 アメリカ
■ 気をつけろ! こいつ、俺たちのことが見えてないぞ!!! トルコ
■ ここはチリの鉱山じゃないか!! チリ
■ 一掻きで水泳プールを掘れそう。 アメリカ
■ 巨大ロボットを組み立ててる作業部分を見たいんだが…。 アメリカ
■ 月面着陸映像みたい。 国籍不明
■ 英語で喋れよ、ちくしょう…。 マジで使えねークソ外注企業だな!!!!!! アメリカ
■ re:なんで英語で喋らなきゃいけねーんだよ。 これは他国で撮影された映像だぜ。 その国にはその国の産業があるってことぐらい分かんねーのか、お前。 アメリカ
■ 友好的な黄色で装飾しているから、多分作業現場でビビッて逃げ出す人はいないだろうね。 アメリカ
■ これはすごいwww アルゼンチン
海外のコメントはユーモアとセンスがあって面白いですね(笑)
とにかく大きいこのショベルカー、
バケット一杯で風呂おけ117杯分、
運転席の高さはビルの3階に相当し、
重量720トンと、10式戦車16台分の重さがあるモンスターマシンです。
3階建て一軒家がまるごと動いているようなものでしょうか
海外でもその大きさに驚くとともに、
武骨なデザインを気に入る方もいるようです。
なに萌え?
重機萌えなんでしょうか・・・?
あまりに大きいため、パーツで運び入れ、組み立てには20日以上かかっているようです 動画 ↓ 携帯用動画
周りの車と比べるとその大きさが分かりますね・・・。
海外ではたらく重機ですが、現在では世界のシェア2位を日本のコマツが占めていると言われます。
世界中で売れるコマツの巨大建機。
なぜここまで売れているのでしょうか?
そこでも、信用を一番大事にする日本人ならではの考え方と、
日本人が非常に重視する信頼性が鍵を握っていました。
これは、鉱山などを例に取ると分かりやすいかも知れません。
連続稼働時間でも非常に優れ、大変壊れにくいコマツの建機ですが、
様々な悪条件の中での連続稼働では絶対に壊れないというわけではありません。
事前に建機の使い方に応じた最適なメンテナンスをすることで、
なるべく壊れないようにするのがとても大切になってきます。
鉱山で1台何億円もする建機が故障して動かなくなったら、
建機が直るまで鉱山の一部が操業できないことになります。
また、採掘が遅れた分取引先に迷惑がかかった場合、信用問題に関わってしまうかも知れません。
高いとはいえ建機本体は直せば事足りるのですが、
上記の問題のほうが非常に大きな損失となってしまいます。
つまり、突然の故障は何より困るものであり、
それらを未然に防止できるコマツの建機は、
多少コストはかかっても信頼性を重視した海外の顧客の信用を勝ち取ったと言えるでしょう。
しかし、コマツではどうやって高い信頼性を得ているのでしょうか?
その一つが建設機械1台ごとのデータを取得・管理するシステム「KOMTRAX(コムトラックス)」
の導入でしょう。
このシステムでは、建機一台ごとのデータ(稼働時間や部品の交換時期など)を
リアルタイムに把握できます。
ひとことで言えば、自己診断システムといったところでしょう。
建機自身が 「ここが痛い」 とか 「これがすり減ってる」 とか教えてくれるのです。
その結果、どこの部品をあとどれくらいで交換するべきか、とか、
どういった使い方でどれだけ燃料消費を抑える事ができるか、など
故障を事前に防ぐ事ができるばかりか、運用コストを抑えるにも一役買っています。
カンブリア宮殿 コマツ ← この動画ではシステムについて詳しく解説されています
(埋め込み禁止のためyoutubeで見てください)
動画では言っていませんが、
こういった重機では、タイヤがバーストするだけで死者が出たりします (知り合いの重機屋の話)
通常広く使われている建機の整備時も、大きな危険があるということで、
見えないところで努力する こういった方々の日々の積み重ねも肝心な点ですね。
世界中で稼働しているコマツの建機はおよそ30万台。
コマツには世界中のその建機から様々な最新データが次々と送られてきます。
稼働状況からどの国ではどういった使い方がされているのか、
国によってどの部分の摩耗が激しいのか、などなど。
こういったデータを大規模に管理・運用できるのは
世界ではコマツが先駆者のようで、
データに関しては建設機械のgoogleみたいなものでしょうか。
そのデータはコマツの経験の一部であり、価値のかたまりである事は想像に難くありません。
こうして得られたデータを、お客様のために使ってきたのもコマツの発展の理由です。
コマツでは集めたデータを解析し、どうすれば燃料消費を抑える事ができるか、など、
KOMTRAXを持つコマツにしかできないフォローを行なってきたとのことで、
結果として、「コマツじゃないとダメだ、少し高くてもコマツだ」
と言われるようになってきたそうです。
最近は、米国流である 「企業価値=株主価値」 の考え方を問い直し、
言わば日本流である 「三方よし」 (売り手よし、買い手よし、世間よし)
の考え方を見直す企業が増えてきたと言われています。
コマツも過去に巨大赤字をかかえ、苦難を乗り越え成長してきた日本企業です。
そのコマツが奇跡の逆転を達成したのも、
コマツに努める方々の日々の努力もありますが、
企業としての考え方について 「三方よし」 を見なおした結果でもあると言えるのではないでしょうか。
(過去に行なった早期退職などについては結果として地域雇用の創出につながったとのことですが、
当時の方々には大変申し訳なく思っているそうです)
経営方針だけでなく、実際にコマツは長年の経験と技術を持つ優れた企業です。
建設機械にとって最も重要なエンジン、トランスミッション、油圧機器、アクスル、コントローラー等の電子制御部品を全て自社開発・生産できる。とwikipediaには書いてありましたが、
これは本当に大変な事で、コマツだけでなく関連するすべての産業が
高いレベルに発展している必要があります。
ものづくり産業の裾野が非常に広い日本ならではの発展とも言えるでしょう。
実はコマツだけでなく、日本には
豊田自動織機はフォークリフトで世界1位
タダノはクレーンで世界2位
クボタはミニショベルで世界1位
他にも住友建機やコベルコ、新明和、三菱重工業、川崎重工業、アイチコーポレーション、日本車輌製造、ヤンマー建機、古河機械金属、酒井重工業、加藤製作所、IHI建機などなど、
数え上げればきりがないほど、世界に名だたる建機メーカーが林立しています。
竹内製作所は従業員500名に満たない企業でありながら、
重量6トン未満のミニショベルではトップクラスの世界シェアを持つと言われています。
世界中で活躍する日本企業ですが、
その根底に共通すること、それは、
やはり 「人に喜ばれるもの作り」 ではないでしょうか。
今回のKOMTRAXというシステムを装備させるにあたって、
当時のコマツは800億円の大幅な赤字を抱えており、
少しでも利益を上げないと会社自体が危ぶまれるなか、
これを標準装備させるのは大変な決断だったようです。
このKOMTRAXにはGPSが付いており、1998年当時、重機の盗難が相次いでいた頃、
盗まれた重機がこのGPSのおかげで発見される事例が相次ぎ、
数年後には盗まれた場合にはエンジンがかからないようにする機能が付いたりして、
コマツの重機を盗難する事例が劇的に減ったと言われています。
結果として、盗難保険も安くなってお客さまからさらに喜ばれるようになりました。
こうして実際に得たお客様の声を反映し、
コマツとしてはかなり痛いけどKOMTRAXを標準装備することにしたそうです。
そして、それが海外でも爆発的な人気を誇る一因ともなりました。
海外で困るのが重機の盗難で、重機ごとなくなっているのは珍しいことではありませんでした。
重機は決して安いものではありませんので、KOMTRAXが付いたコマツの重機は
盗難されにくいという事で大変な人気を呼んだそうです。
顧客のニーズに合わせて細やかなサービスを臨機応変に提供する。
相手の気持ちにならないと出来ない素晴らしいサービスだと思います。
そして、コマツは海外で重機を使い、対人地雷を除去 している事でも知られています
海外では人力による危険な地雷撤去(動画)が続いています ↓ 携帯用動画
地雷は世界72カ国7地域で未だに埋まったままになっており、
地雷ひとつの値段は400円程度と言われています。
わずか400円で人の命が奪われてしまうんですね。
日立でも地雷を撤去(動画)しているようです ↓ 携帯用動画
他の日本企業も頑張っています(今回はコマツのお話なので扱いが小さくてごめんなさい!)
海外でもこうした活躍を見せる日本の重機なのですが、
地雷除去では活躍する場が一刻も早く無くなる事を祈るばかりですね。
2011年3月11日に東北地方・太平洋沖にて発生した大震災では、北関東に所在する一部工場などの操業に影響が出た。復旧に関わる支出が見込まれるが、2011年3月期業績への影響は軽微の見通しである。また地震から1週間の3月18日時点で、建設機械の無償貸与やプレハブハウスの提供、義捐金等、合計8億円の支援を決定している。 さらに被災した高専学生を対象とする「コマツ奨学金」を創設し、震災後10年間にわたり、毎年2千万円(合計2億円)の支給支援を実施する。とありました。
人を助けたいと想う情熱に技術が追いついた時、
素晴らしいものが出来上がるのかも知れません。
かつての軍事産業から大きく発展してきた日本の民間産業。
その用途は実にさまざまで、地雷除去だけに限らず、
水を変えたり、省エネでより遠くへ行ったり、医療に役立ったり。
日本の高い民生品の技術は、これからの世界を変える力を持っています。
軍事とか民間とかの区別ではなく、その使い方こそが重要なのではないでしょうか。
コメント
コメント一覧
あんま無理しないでね。
無理のない範囲でこれからも頑張って下さい。
流石に名前は知ってはいたが
こういった経緯は知らなかった。
管理人様、ありがとうございますm(__)m
重機が重機を組み立てる動画はすごくワクワクするー
こういうの読み始めは「知ったかですか~?」と思うんだけど圧倒的な知識量。
でも文章は平易で読みやすいし、読後感がいい感じ。
偏向新聞なんかのコラムで食ってる連中より上手いかも。
何て為になるブログだ
自身でも『もっと知りたい』と思わせるような、とても良いブログですね
楽しく読ませていただいてます
管理人さん
ありがとうございます
コマツとどっちがイケてんのかね?
ユンボマニアの解説を待つ!
近場に社員常駐させるからな、そりゃ他社とは対応力も段違いだわさ
これがコマツのルーツのひとつ。
コマツ・テクノセンターに行く機会があれば見てきて。
当時は地雷埋まってるとこなんてアフリカの砂漠かヨーロッパくらいだしな
どんだけ素敵なサイトなんだよ
管理人さん無理しない程度に頑張って下さい
運営おつかれさんです!
って書こうと思ってたら同じような意見が他にもあってワロタ
金目的で記事丸パクリの海外反応サイトが多い中、ここの記事は面白い!
これからもお願いします
絶対売れる
「キャタピラージャパン」なら、元三菱の子会社だった。
「キャタピラー三菱」から「新キャタピラー三菱」そして、現在の「キャタピラージャパン」に社名変更。
去年あたりに「キャタピラー」社に全株売却して、完全子会社になったよ。
そんだけ大きいと燃料入れるのも大変そうだな
量もすごそうだし、実際どっからどうやって入れるんだろう
管理人さん、素晴らしい補足有難う
インド人がジャガーでホルホルするようなもの。
そして、コマツに関するウンチクもテレビなどで何度と無く見ているただの請け売り
長文書かないで、Wikiのリンクでも貼ればいいよ
地雷除去の動画にコマツの重機は使われておらず、人力による爆破除去
なんか恥ずかしいなお前
ただのテレビ内容の書き起こしじゃん
新しい内容が出てくるかと最後まで読んだけど出てこなかった
たしかに、これはDemagの製品そのもので、コマツは一切関係ない
コマツを話題にするなら別機種のにして欲しかった
もう少し言いようが・・・
調べればこのくらい分かるでしょうと言うのは簡単だけど、その手間をやらない人が多いし、それなりに需要があるんだから。
間違いは間違いで指摘してあげるのは良いと思います。
面白かったー
>Empty scoop weight 62,500 kilograms!
桁ひとつ足りないのは訳者注でも入れておいてくれると助かる
勉強になりました。
…けど、転載サイトで責任が取れない状況なのにメールアドレスを載せちゃうのはまずいような気がします。
不自然にデカイ何かを見ると、不安感が襲ってくるんだ
変形合体しないかなー…
※34
H655SはDemag社とコマツが共同開発したもの。
後に、コマツがDemagを100%買収してPC8000に名称変更したのだから、開発に無関係ではない。
「海外の反応」サイトで新しい情報を求めてるのはどうかと思うんだけどね。
管理人さんありがとう。
1番成長しているのはシナだ。なぜならうちの機械がもっとも稼働しているのがシナだからだ
とシナ市場の有用性を熱弁していた。ご自慢のKOMTRAX GPSでわかるんだと
まあ「鼻で笑う」ってのは俺の印象だけどね
イヤなら見るなwだろ?www
日本が世界に認められると悔しくて仕方ない人達の仕業だろうなw
youtubeの某動画みたいに何かやってるの?
不自然な票数のコメントは消しちゃっていいんじゃないかな
ここのコメ欄に張り付いてチェックでもしてるのか?
資金の貸出までやったのここだけじゃねぇかな?
無理矢理仕事を作って発注したり、公的な救済を受ける方法を指導しにいったり。
下請け従業員教育の講師を派遣したり 仕事引き上げて知らんぷりの三●系と対照的だったねぇ
おい自演野郎キムチ臭いからコッチ来んな
米操作は楽しいか?キモ豚ニートwww
ファビョッてんのはてめーだろwwww
いつまで米工作してんだよヒキニートwwwシネよkswww
そんなせこいことするなら、左翼系もやられるんじゃないか?
このサイズだと普通に建物火災だな。
俺はあのインタビューを見て「コマツ社長はユニクロと変わらん。今にも商売の邪魔だから尖閣渡せとか言いそうだな」との印象を受けたが、リーマン後の対応はここのコメントで知ってへえ~となった。それに単純に三菱はダメって話でもなかろうよ
自社の重機が活躍しているからシナは発展しているんだ。世界を見てもこんなに集中しているところはないって社長が言ってた頃、保守論壇では「シナの経済はハリボテ。増加していない電力消費から分かる」って論があってどっちかなと眺めていたよ
まあコマツ社長は政治家じゃなく商売人ってことなんだろうな
32の言い方のトーン落とせばいいと思うけど、内容自体は普通じゃね
32、34の投票自体は不自然すぎるけどねえ。ここって同じPCでの連投できるんかね
どれも不自然に思うのはおれだけ??
投票機能はいらないと思うよ、管理人さん
気にせず頑張って
これは萌える機体! あーぜひ乗ってみたい。
こうか
おこだよ!
凄いな・・・
コメント欄で喧嘩はやめてよ
見てる側からしても不愉快なのよ
コメントする
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