東京スカイツリーの建築過程を定点観測で撮影した動画を見た海外の反応です。
下の段から少しずつ組み上げていき最終的に完成に至るまでの過程は、見ていて感心させられます。


天気の変化とは無関係に作業が進んでいく様子に、作業員の人たちの努力が見て取れます。
また、スカイツリーだけではなく、空模様の変化も楽しめる動画です。

海外の人は日本の建築技術に感嘆すると同時に、地震で壊れないのかとか、
クレーンはどうやって降ろすんだなど、けっこうディープなツッコミを入れています。

東京タワーの知名度が高いせいか、東京タワーの存在意義を問う意見が多いのは、
ちょっと面白いです。

海外の人は、思った以上に日本の建築に対して注目しているようです。


動画 携帯用動画



以下、この動画に対する海外の反応


■ 東京タワーが今もあるなら、このスカイツリーは必要なのか? アメリカ

■ こういう建物が地震で倒壊しないことが信じられないよ。僕は日本の建築が大好きだ インドネシア

■ どうやってクレーンを地面に降ろすんだい? 国籍不明

■ 東京タワーはもう使われていないのかな? プエルトリコ

■ すごい!年末に日本に行ったら、必ずこのタワーを訪れたいよ。 オーストラリア

■ 42秒の虹 ↓ は素晴らしいね! アメリカ
0430 Tokyo Sky Tree

■ まるでセーターを編んでいるかのような建て方だね。 オーストリア

■ 一般公開が待ち遠しい ノルウェー

■ 5月22日にオープンするそうだぞ アメリカ

■ 美しい 国籍不明

■ 最上階からの眺めは素晴らしいだろうね。高すぎて、恐怖で震えるだろうけど、そんなの構わないだろ ブルガリア

■ こんな建物を建てられる国は世界に1つしかない、それは日本だ! 国籍不明

■ 一体、何年かけて、日本人はこれを建てたの? 国籍不明

 ■ re:3年以内だよ。2008年の6月に着工したんだ。 日本

■ よくわかんないな。どんな目的でこのタワーを建てたのかな? アメリカ

 ■ re:日本には高いビルが多いから、そういう場所でもきちんと電波が届き、テレビが映るようにするために建てたんだよ。 +5 日本

■ 日本はどうして、ケーブルテレビではなく、いまだに空中に電波を飛ばしているんだい? アメリカ

 ■ re:日本ではまだ、ケーブルテレビは普及していないんだよ。だから、電波塔は便利なものなのさ。 日本

  ■ re:そうなのか。ケーブルテレビがあまり普及してないなんてびっくりだよ。 アメリカ

■ クールな動画だ ノルウェー

■ これはビデオカメラで撮影したのかな、それとも写真撮影を繰り返したのかな。 チリ

■ 日本人は大きなタワーを持っている。しかし、あそこは小さい。 コロンビア

■ どうやってクレーンをビルの屋上に乗せたんだ? ブラジル

■ このタワーが気に入ったよ。日本に行きたいな。 スペイン

■ 素晴らしい。この動画はもっと多くの人から見られるべき動画だよ。 日本

■ 2年間の中で、サンタクロースは現れなかった。 アメリカ

■ 丸2年、自分のカメラをこの撮影のために費やしたってことなのか チリ


海外のコメントでスカイツリー建設の目的を知らない方もいるようです。
スカイツリーが電波塔であるのは意外と知られていないのでしょうか(笑)


今回の動画の主題であるスカイツリーは大林組が手掛けているようです。

あ、巷では 「スカイツリーの6割が韓国製」 という話が出回っておりますが、
あれはデマのようなものですので・・・。
わざわざ絡めて欲しくないですよね(笑)

簡単に説明すると、
スカイツリーの鋼材の一部を日本の鉄鋼会社が韓国の鋼材会社と価格競争し、
結局日本の企業が勝ち取りましたが、その後そんなのと張り合ったため安値で納品したため
日本の鉄鋼会社が倒産に追い込まれた、という話です。
ソースが週刊実話ということもあり、ここまでの話で既にどうなんでしょう?といった感じです


もしこの記事が本当だとしても、、客観的に見れば大林組もボランティアではなく
営利を目的とした仕事で行なった工事であり、
この工事の元請けも株主には逆らえませんのでなるべく安く仕上げる必要もあり、
このあたりはある程度は仕方がなかったのかな、とも思います。
(ある程度を超えていれば当然話は別ですが)


この記事では
「2011年の普通鋼鋼材の輸入量は前年比22.4%の増加」
と書かれており、それだけ日本国内の鉄鋼業者が押されまくっていた、という事になります。
高い品質を持ち、かつて世界でも大きなシェアを持っていた日本の鉄鋼業。
まだ予断は許されませんが、最近は復活の兆しが見えてきたと言われています。

インドネシアやアメリカで課せられている反ダンピング措置や
どこかの国に日本の鉄鋼技術が盗まれているという話は
長くなるので別の機会に


日本の企業は、円高で苦しみ、早期退職などの人員整理、
設備や資産の売却、再利用できるものは徹底的に再利用し、
冷房温度を少し上げるなど、細かい点を見直しさらにコストダウンを進めてきました。
そういった苦労を重ねてきただけ、さらに強くなってしまったと言えるのではないでしょうか。

例えるなら、
周りが動く歩道に乗っているなか、重りを付けた靴を履いて勝負しているようなものです。

しかし、動く歩道はいつまでも続きません。
いつかは自分の足で歩かなくてはならない時が必ず来ます。
これは過去、世界中の歴史が証明していることなんですね。

そして、長年にわたって重い靴を履き自らの足で歩き続けた日本は、
いつの間にやら足腰が強靭になっておりました。



世界の建造物の高さを比べる動画 ↓ 携帯用動画

ブルジュハリファ・・・


おまけ

天体の大きさを比べる動画 ↓ 携帯用動画

宇宙怖い(笑)

宇宙からミクロまで大きさを比較できるサイト
(パソコン専用)


スカイツリーは現在世界2位の高さを持つ人工建築物であり、
ドバイのブルジュハリファと比べると見劣り感もありますが、
ドバイと違って周りに建物が密集し、地盤が軟らかいところにあれだけの建築物を建てられるのは
世界一の技術と言っても差し支えないものではないでしょうか。

超円高の時期に作られ、地震の多い日本でも観測史上最大である東日本大震災に
建設中に襲われるなどしましたが、それに耐えられた事実はすごいことで、
なかなか真似できることではないでしょう。


日本の下町工場はスゴイという話をよく耳にしますが、これ、本当の話なんですよ。
スカイツリーのような巨大なものでも、小さな町工場の力なくしては完成しないんです。


こちらはスカイツリーの細かい部分の技術を説明している動画です

日本一高い展望台 各地の匠の技が…



上の動画とはまったく関係ないのですが、
知りあいのスカイツリーの溶接に関わっていた鉄工所が3月いっぱいで店閉いすると言っていました。
親子2人で長年やっていた小さな鉄工所。
私も多少溶接したりしますが、その技術は素人目から見ても大変素晴らしいものでした。

溶接というのは鋼材が大変熱くなるわけですが、
全体が熱くなるわけではなく、溶接する部分だけが極端に熱くなります。
すると鋼材は冷たい側にわずかに反ったりねじれたりしていきます。

鋼材の種類、厚さや形、溶接温度とその日の気温によって反り方が大きく変わってきます。
それを長年の経験であらかじめ反る事を計算し、溶接してゆくのです。

技術だけでなく、同じものを頼んでもわざわざ中空部品を使ったりして軽く仕上げてくれたり、
自分の会社の利益を減らしてまで静かな部品を付けるなど (静かなものは少し値段が高い)
細やかな気配りと職人魂は日本人ならではといったところでしょうか。
もちろん、凹凸のまったくない素晴らしい仕上がりなのは言うまでもない部分です。
職人魂で作られた物というのは、いつ見てもかっこいいです。



もう少し早く円安になっていてくれれば・・・。
本当に残念な気持ちでいっぱいです。

影で見えないように頑張る日本人ですが、
その努力が報われる政治をしていただきたいものです。


しかし、動画の展望台からの眺めは圧巻のひとことです。
スカイツリーの宣伝効果で、東京タワーにも人が押し寄せてるとか・・・。
どちらも登ってみたいですね(笑)