なんとこの投稿者さん、本物のさつまいもを細かくし、再びさつま芋の形に成形することで、
焼き芋風のスイートポテトを作るという、素晴らしい料理を披露しています。
日本では時々売っているのを見かけますが、海外の人たちには焼き芋自体が珍しいようです。

これは作り方のレシピの動画ですが、とても丁寧に説明しているので
この動画を見れば日本語が分からない海外の人でも簡単に作ることができそうです。

そして1個のさつまいもが時間が経つにつれて、
少しずつたくさんの美味しそうなスイートポテトに変わっていく姿は感動すら覚えるこの動画。
海外の方々からは、スイートポテトが好きな人も、そうでない人も、
自分も作ってみたい、食べてみたいなどの称賛の声がたくさん寄せられています。

このレシピでは、「紫いもの粉」 なるものを使って、さつまいもの皮の部分を再現していますが、
はたして海外の方が作ろうと思っても、これは手に入るのでしょうか。


動画  携帯用動画



以下、この動画に対する海外の反応


■ これすごいね! 本物のさつまいもみたい! だけど茹でたさつまいもよりも、美味しいんだろうねきっと。食べたーい! +28 国籍不明

■ ハハハ、最後はとても美味しそうだね。このレシピ、気に入ったよ。ありがとう アメリカ

■ なんか、どっかにできたしもやけみたい 国籍不明

■ このビデオは、価値があるね。普通の大きさのも好きだけど、小さいのも、とても美味しそう。ねぇ、私のママになって@_@!

■ 普通のスイートポテトじゃないか! インドネシア

■ 本当にそっくり シンガポール

■ ワォ。本物かと思った!あの紫色の粉ってどこに売っているんだろう オーストラリア

■ なにこれ、怖い カナダ

■ このスイートポテトって、う○ちみたい アメリカ

■ これ美味しそう。ひと目でスイートポテトって分かったし、このアイデア最高 オーストラリア

■ 日本の石焼き芋って、なんであんなにでかいの? ベトナムのは、もっと小さいんだけど 国籍不明

■ これだけバターとミルクを使っていると、ヘルシーな生活とはおさらばだね 国籍不明

■ 見た目本物で、もっと甘いんでしょ? スゲェ~! メキシコ

■ クールだね アメリカ

■ でもこれに使っているいもって、甘いやつじゃないの? だってあんなに砂糖いれてるんだもの でもこのビデオ最高 イタリア

■ 凄い! 本当にさつまいもみたい。だけどゆでただけのさつまいもよりも、ずっと美味しんだろうね。食べてみたい! 国籍不明

■ あなたのビデオ 好きよ! だって全部素晴らしいんだもの 国籍不明

 美味しそう! スイートポテト大好きだから、私も作ろ! でもあの粉見つけなきゃ・・・・ 国籍不明

■ う○こに見えるなんて、言えない 国籍不明

■ うまそうな、う○こだな アメリカ

■ 凄い! 質問があるんだけど、他のレシピ持っていない? バターとか使わないやつ。ママの誕生日に作ってみようとおもうんだけど、作っている最中に、ゴチャゴチャ言われたくないのよ アメリカ

■ 君のママは、ダイエット中なの? アメリカ

■ うちの家族は、ベジタリアンなの。 だから卵とか使わないで、ママになにか作ってあげたいのよ アメリカ

■ ちっちゃくて、かわいい アメリカ

■ スイートポテトを、なんでさつまいもに似せなくちゃいけないのか、わかんないんだけど。だけどそっくり 香港

■ この温度、摂氏?華氏? アメリカ

■ 採用 アメリカ

■ 私も、この紫の粉欲しい・・・ カナダ

■ かわいい!! 国籍不明

■ ビデオの途中で、いもがおならしている アメリカ

■ 日本へ行きたい! マケドニア

■ なにが良いのか分からない・・・、作り方なの? それとも最後の人形? ドイツ

■ そのうち、作ってみよっと インドネシア

■ 魔法みたい 国籍不明

■ この形、なんか変じゃない? さつまいもに見える? もっと丸くすれば、似ているのに。ところでハートとか星形のスイートポテトってないのかな? フィリピン

■ スイートポテトって、元々はニュージランド料理なのよ。私住んでいるから、知っているの。 ニュージランド

■ ほんとうに美味しそう。文句言っている奴は、どっか行けよw アメリカ

■ これって、かわいいバージョンのスイートポテトでしょ インドネシア

■ これ作り方、おかしくね アメリカ

■ 本物そっくり。それに美味しそう インドネシア

■ スイートポテト、好きじゃないけど、これは食べてみたい! 国籍不明

■ お腹すいちゃった シンガポール

■ なんで、このビデオ見たんだろ。 絶対作りっこないのに・・・ アメリカ

■ 私も。でもこのビデオ最高w イスラエル



海外でも驚きの声があがっていますが、出来上がった焼き芋が本物そっくりで驚いてしまいますね!
これからの季節、歩きながら手軽に食べられるおやつにも良いかも知れません。
バター(マーガリン?)と砂糖、牛乳なども入っているようで、
これは絶対美味しいでしょう、甘そう~(よだれがw)

海外のコメントで 「元々ニュージーランドの料理」 との声がありましたが、
さつま芋は実際にニュージーランドには10世紀頃に伝わり、
日本へは中国を経て1597年に伝わったとのことです。

さつま芋はその名の通り、薩摩藩(現在の鹿児島県付近)から江戸へ取り寄せた際に
薩摩の芋ということでそう呼ばれるようになったようです。
(資料により色々な説がありますが概ね上記のようです)


人類の歴史は常に飢餓と隣り合わせであり、それは日本の江戸時代でも例外ではなく、
寛永・享保・天明・天保の「江戸の四大飢饉」では非常に多くの餓死者を出してきました。
当時は異常気象や災害などで作物がダメになる事が多く、
主食である米を含む穀類もそういった災害に弱いものでした。


そんななか、江戸にまだ伝わっていなかったものの中にさつま芋がありました。
さつま芋は痩せた土地でも収穫が期待でき、面積当たりのカロリーベース収量は米を凌ぐなど、
その優れた特性から飢餓を救う食べ物として期待されたとのことです。

しかし、その導入も最初から万事うまくいった訳ではなく、試行錯誤の連続だったようです。
多くの人命を飢餓から救った物語も、ひとりの偉人から始まったものでした。


度重なる飢饉に頭を悩ませる幕府(八代将軍吉宗)が飢饉対策を命じたのが青木昆陽でした。
昆陽は大変な勤勉家であり、幕府から信頼を寄せられる半面、
さつま芋を広めるのは大変な困難が伴ったようです。

[日本を救ったサツマイモ ~青木昆陽・飢きん救済に挑む~]


昆陽は薩摩より甘藷(さつま芋)の種芋を取り寄せ、
今の小石川植物園の前身である江戸小石川白山の幕府薬草園で試作を行ない、
それを元に下総国馬加村(しもうさのくに まくわりむら)= 現在の千葉県幕張町や
上総国不動堂村(かずさのくに ふどうどうむら) = 現在の千葉県九十九里町不動堂
などでさらに試作を重ねました。

農家の反対や江戸の厳しい寒さなど、度重なる困難の末
さつま芋の栽培方法が昆陽によりある程度出来上がり、
伊豆諸島をはじめ全国各地に広まり、飢餓に苦しむ多くの人々を救うことになりました。

その偉大な業績から青木昆陽は後世には 「甘藷先生」 と呼ばれるようになり、
今も甘藷先生のお墓は東京の目黒不動の境内にあります。

その後、青木昆陽以外でも多くの日本人たちが試行錯誤を繰り返し、
日本各地で飢餓を救っていったとの話もあります。
(複数の資料により書いていますが、資料により違いがあるようです)


現在では青木昆陽を祀る 「昆陽神社」 というものが建っており、
その偉大な業績に感謝し、永遠に讃えるため、里の人たちにより建立されたとのことです。

大きな地図で見る

ちなみに電柱についている番号にもこの名前は使われており、
この付近一帯が昆陽と呼ばれています。

電柱はどこにでも身近に存在する事から災害や防犯などに活用されていて、
街灯(防犯灯)が取りつけられたり、電柱の番号をお巡りさんに伝えると
場所が瞬時に特定されたりするとのこと。

そして今回の例のように、
その場所に縁の深いものが電柱番号として付けられている場合も多いようです。

身の回りにある電柱でよく分からない名前があったら、
それは昔の偉人が残した苦労の結晶、日本人の知恵など、大切な遺産が由来なのかもしれません。



今回はさつま芋を使った 「なんちゃって石焼き芋」 に対する海外の反応でしたが、
海外の声でもあったようにカロリーが気になるところでもありますね。
まあ、これは絶対美味しいだろうから気にしませんけど。
そして、やはり海外のコメントを見る限りでは 「紫芋の粉」 なるものは入手困難なようですね(笑)


おまけ ↓

ゴスペルヤキイモ  携帯用動画

(少々音が大きいです)