本動画は、東京駅で行われたプロジェクションマッピングの様子を収録した映像です。

プロジェクションマッピングとは、立体である建物を対象に、
その形状にマッチした映像を投影して幻想的な雰囲気を演出する
ヴィジュアルアートのテクニックです。

日本国内ではあまり普及していませんが、
海外ではパーティーや広告活動の一環として頻繁に行われています。

3階建てだった東京駅は太平洋戦争末期の空襲により著しく破損し、
長らく2階建てに改築されて利用されてきました。

この度JR東日本は東京駅100周年記念として、
丸の内駅舎を大正時代の姿に復元する改装工事を行いました。
そしてそのイベントの一環として、盛大なプロジェクションマッピングが催されました。

「線路は続くよどこまでも」 など日本人に馴染み深い美麗なBGMに合わせて
絢爛たるCG映像が駅舎に映し出される光景は圧巻です。

日本人だけでなく多くの外国人視聴者も称賛のコメントを寄せています。

動画
 

以下、この動画に対する海外の反応


■ これぞ日本だな。 国籍不明

■ 感動的だね! +4 台湾

■ すげぇ~~~ (原文ママ) 台湾

■ 素晴らしい動画だよ! +4 フランス

■ フランスに住んでるのが残念でならないよ…。 +4 フランス

■ プロジェクションマッピング関係者はどんどん進歩していってるね! 見事だよ、東京駅! 生誕100周年おめでとう! +7 アメリカ

■ weshに載ってたぜ。 フランス

■ うおおおお!:) +3 フィリピン

■ すっげー。 韓国

■ 幻想的な東京だね! 台湾

■ 素晴らしいよ! +9 台湾

■ 美しいなぁ! +16 台湾

■ ものすごくキレイ…。 +2 台湾

■ どなたか動画の3:20から流れ始めるBGMのタイトルを教えてもらえませんか。 台湾

 ■ re:「線路は続くよどこまでも(I've Been Working on the Railroad)」ですよ。 日本(海外在住?)

■ すいません、3:45の間違いでした。 ご丁寧にありがとうございます。 私は漢字・平仮名・片仮名は全て読めますが、わざわざ原題まで書いてくださって本当に感謝します。 台湾

 ■ re:日本語版の「線路は続くよどこまでも」を聴きました。 ありがとうございます。 アメリカ版のも見つけました。 …そう、最終的に私が探してたものです。:) 台湾

■ 素晴らしいですね (原文ママ) 中国

■ いいね! +2 日本

■ たまんねー、こいつは最高だぜ。 +3 香港

■ とても素晴らしいショーですね! 見ていると心がわくわくして元気になれます。 +3 台湾

■ なんて壮大なステージなんだ。 国籍不明(中国系)

■ 素晴らしいよ! 台湾

■ 酷! 台湾

 ■ re:すいません、私が言いたかったのは「クール(かっこいい)」っていう事です。グーグル翻訳は中国語の「酷(個性的、素晴らしい)」を誤って「残酷、ひどい」という意味で訳してしまうのですね。誤解させて不愉快な思いをさせてしまったことをお詫びいたします。 +6 台湾

  ■ re:ご心配なく。大したことじゃありませんよ。ありがとうございます。 国籍不明

■ 同じようなアートはたくさんありますが、日本人独自のセンスやアイデアが散りばめられていて素晴らしいと思います。(拍手) +21 台湾

■ うおおおおおおおおお、すごいいいいいいい!(* A * ) マレーシア

■ すっげえ、相当イカしてたぜ。 アメリカ

■ すごいなぁ。 国籍不明

■ 残念ながら見逃しちゃた (原文ママ) 中国

■ 本当に素晴らしいです! 台湾

■ うーん、実に素敵だよ! +4 カナダ

■ なんというファンタジー!なんというテクニック!グレートですよ、こいつぁ! +5 アイルランド

■ もう一回やってほしいよ!!! +2 日本(中国語)

■ 素敵ね!!!! +2 台湾

■ 東京についてたくさん話している時に新しいスポットを語る機会があったら、是非東京駅のことを話題に出さなきゃね。 アメリカ

■ うちの美術の先生が授業でこれを放映してくれたよ!!! すごかった!! +23 国籍不明

 ■ re:君の先生、素敵だね。 日本

  ■ re:ええ、彼女は本当にいい先生ですよ。^^ +2 国籍不明

■ Youtubeの別次元にいるような気分だったよ。 イギリス

■ すげえええええええええええ!!!!! イギリス

■ 非常に素晴らしい光景ですね。 サウジアラビア

■ メリークリスマス。 ドイツ

■ すごいなあああああ! 国籍不明

■ 本当にキレイ!! 台湾

■ すごく気に入ったよ!!! アメリカ

■ 信じられない はは、面白いよこれは (原文ママ)  スペイン

■ 素晴らしいわ!!!! タイ

■ う~ん、いつか日本を訪れる機会があったら是非見に行きたいなぁ。:DD アメリカ

■ すごい!!本当にすごいよ!!! マレーシア
(ここまでプロのお仕事)



今回は東京駅をリニューアルした時に駅に映し出された
プロジェクション映像を収めた動画を見た海外の反応でした。

今回の動画では映像の独特な表現なども素晴らしいのですが、
複雑な形状の東京駅に合わせて何台もの投影機を違う角度で据え付け、
それぞれを完璧に連動させるなど、高度な技術も使われているそうです。


さて、動画に登場する東京駅ですが先の説明にもあったように、東京駅は空襲で壊れ、
予算などの関係で3階建てだったものが2階建てに改められ長年親しまれてきましたが、

今回の改修工事で大正時代の建設当初における当時の姿がおよそ100年ぶりに復元されました。
(3階建ての姿自体は67年ぶり)

東京駅復元工事の裏には古くから存在する日本の高度な建築技術とそれを支える職人たちの努力、
そして震災に負けまいとする関係者たちの熱い想いが込められていました。

视频: 【TV】未来世紀ジパング~沸騰現場の経済学 13.5.6

上記動画が見れない方はこちらを参照

番組説明 

上記動画では日本の建物の解体技術から始まり、
建築技術・耐震免震技術へと話が進められていますが、
東京駅改修工事に関する部分は8分34秒あたりから始まります。

1914年 建設当初の東京駅は3階建て ↓
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1945年 東京大空襲で焼失 ↓
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戦後、2階建ての姿で再建 ↓
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戦後に再建された外見であり、私たちにはお馴染みの2階建て姿の東京駅 ↓
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半世紀以上そのままでしたが、2012年までに行なわれた大規模な改修工事により
建設当時の姿に復元されました ↓
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ドーム内部の装飾まで忠実に復元され ↓
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補足:空襲で焼失した内部のレリーフは大正時代に撮られた たった6枚の写真から復元されたとのことです

このたびの東京駅の改修工事で最も難しい箇所がありました。
それは東京駅の地下にあたる部分です。

100年近く東京駅を支え続けた1万本の松の木杭 ↓
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東京駅の駅長室に飾られている当時の基礎松杭 ↓
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駅舎内部の鉄骨と1万本の松の杭のおかげで東京駅は関東大震災でも無事だったそうです。
古くから永きにわたって木造建築と共に生きてきた日本らしいお話ですね(笑)

今回の工事では地上の駅舎を残したまま基礎部分も大改修工事を行なったのですが、
駅舎を使用しながら工事するため、大変な苦労があったそうです。

まず鉄筋の基礎を地中深く打ち込み、新規の基礎に駅舎の重量を分散し、
その後、既存の松杭をすべて撤去 ↓
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それによってできた広大なスペースにより、地下2階部分は駐車場として利用できるとのことです。

この動画では東京駅改修工事に続いて
・ 世界遺産・姫路城を守るニッポンの匠の技
・ 日本の 「直す技術」
・ 日本の高度な建築技術・・・その背景に 「地震」
・ インドネシアに笑顔を!・・・日本の 「壊さない技術」
・ 日本の免震技術
などが説明されており、こちらもお勧めできるコンテンツです!


ちなみに、1914年12月18日、正式に 「駅」 と命名された東京駅ですが
駅と呼ばれるようになったのはこの日からであり、
それまでは 「停車場」 などと呼ばれていたそうです。

日本で停車場が駅と呼ばれるようになってから、
来年(2014年12月18日)でちょうど100年目なんですね。



大勢の人々に注目された東京駅の改修工事でしたが、
東日本大震災にも負けずに使われる事となった 「奇跡の瓦」 と
それに関わった方々の努力も外せない話題でしょう。

東京駅の改修工事に使う3階部分の屋根瓦(天然スレート瓦)でしたが、
出荷目前だった2万5,000枚の瓦が東日本大震災による津波で流されてしまいました。
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四倉製瓦工業所の社長は当時のようすをこう語ります。
「今まで皆で東京駅に出そうと頑張ったのが・・・」
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この後は言葉になりませんでした。

流れてしまった瓦を1枚1枚、手作業で拾い集める関係者の方々 ↓
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使える瓦かどうか叩いて調べる職人さん。

使える瓦はすべて手作業で丁寧に洗ってゆきます ↓
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関係者の方々の多大な努力によって使えるようになった1万5,000枚の瓦 ↓
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復興のシンボルを東京へ ↓
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東京駅再建の影にこうした熱い想いが寄せられていました。

自分の目で見て、なんとしてでもこれを使いたいと思った工事関係者の方々
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多くの人々の想いを込め東京へ向けて出荷される屋根瓦 ↓
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時を超えてよみがえった東京駅の屋根を見上げれば、
そこには復興に向けての強い願いと決意が込められた、あの瓦を見る事ができるでしょう。

震災からの復興 東京駅の復元工事に使われる「奇跡の瓦」
(リンク先で上記キャプチャの動画が観れます、おすすめ!)

2011年の東日本大震災では日本の高速道路の復旧スピードが海外でも話題になりましたが、
今から68年前の1945年、東京大空襲でも多くの日本人が困難に立ち向かいました。

東京大空襲で大きな被害を受けたにも関わらず空襲翌日の5月27日には早くも5本の列車を運行し、
わずか1週間後には平常運転に戻るなど
またいつ空襲が来るか分からない中での決死の復旧作業はどのようなものであったのか。
こんにちでは知る由はありませんが、当時の関係者の方々の大変な苦労が偲ばれます。


ついでに、東京駅が作られる以前の鉄道路線図が自宅にありましたので
参考までに貼らせていただきます(クリックで大きく = 2193×1024 なります)
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100年以上経過しておりボロボロなのですが、クリックした後に右クリックでpc上に画像を保存してから拡大すると より詳しく見られると思います。
年数的にも著作権は問題ありませんのでシェアしたいと思います。お持ちの媒体(ブログ等含む)にてご自由にお使いいただけますと幸いです。

こちらのページの運賃表から察するに明治20年前後のもののようです。
(記載されている 「帝國徳用肥料株式會社」 などをググってみましたが1件も該当せず)

どうやら白米10㎏が30~40銭で買えた時代のようです。
違う時代の物価を比べるのは非常に難しいのですが、
その時代に新橋~横浜間が30銭、新橋~大阪間が3円66銭であった事を考えると、
現在の飛行機並みの値段のように思え、
いずれにしても現在のように簡単に乗れる時代ではなさそうです。

この時代東京駅はまだ存在せず、
上野などの駅が長距離列車の始発駅になっていた事がうかがえます。
日本鉄道史(pdf)

この時代に青森まで鉄道がつながり、ここまで発展していた事に驚かされました・・・。


最後になりましたが、今回のプロジェクションマッピングや
東京駅の改修工事に携わった関係者の皆さま、
素晴らしいお仕事、大変お疲れ様でした!

かつてこの駅から多くの人々が旅立ち、
故郷に戻る時にもその駅舎をくぐり抜けてゆきました。
当然、そこには建物だけでなく、人々が織りなす物語があったに違いありません。

東京駅では1日に113万人の乗降数があると言われています。
単純な乗降数では東京駅よりも多い駅は存在しますが、
この駅には人々のよりどころとなる何かを感じずにはいられません。

数多くの人々の運命が互いに交錯するなかで、
戦前・戦後を通して激動の時代を見守ってきた東京駅。

これだけ多くの人が利用し同じ東京駅に訪れているというのに、
たった数分の違いで出逢う事のない人と人。
まして何十年も前に旅だった方々とは想像以上に大きな距離があるのではないでしょうか。

未来への希望や不安、恐れ。
先人たちはどういった想いでこの駅舎を通り抜けていったのでしょう。
今も昔も様々な想いを胸に秘め、人々が未来へと旅立つ場所、
それがこの東京駅なのかもしれません。


この記事を読みながら聴きたいBGM ↓
「bouquet」 オリジナル曲 vo.初音ミク

歌詞 (当サイトでは日本の文化やサブカルチャーを応援しております)

今回は東京駅のプロジェクションマッピングを見た海外の反応をお届けさせていただきました。
海外のコメントでも称賛されておりましたが、使われた曲の評判も良かったようです。



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