八百万の神々がいる日本には古くから伝承の伝わる由緒ある神社がたくさん存在し、
それぞれの神社は長い時を超え、私たち日本人に大きな影響を与え続けてきました。

今回は、国の重要文化財に指定されている京都の伏見稲荷大社を訪れ
2012年に公開された動画を見てみたいと思います。
それぞれの国の歴史のなかで育まれた文化や宗教など、
日本とは大きく異なるためか、海外の方々も
他文化である日本の伏見稲荷大社に大きな関心を寄せているようです。


以下、UPした方のyotube動画説明文より

京都の伏見稲荷大社を旅行で訪れた時に撮影した動画です。
キツネの彫像は、入り口を守る神、狐様です。
(正しくは神の使いであり神様ではありません、ご指摘ありがとうございます!)

神社にあるオレンジ色の鳥居は、個人や企業の寄付によって建てられています。
ここにはメッセージや願いを書きこむ狐の形をした木の板がたくさんぶら下げられていますが、
実は皆同じものを使っています


Japan is Beautiful! Kyoto Trip! (Kinetic Vlog #6)


以下、この動画に対する海外の反応

■ やった、一番だ!  マレーシア

■ この動画好き!ありがとう。  アメリカ 

■ 平和な雰囲気に見えますね。 スウェーデン

■ ぼくは京都に3回行ったことがあります。  デンマーク 

■ 日本は本当に美しいね。  ドイツ 

■ 鉄拳2では京都が舞台だったね。  アメリカ 

■ これは美しい!口では言い尽くせないくらい!  アメリカ 

■ 私、日本好き!!  ポルトガル 

■ 「トリ」じゃなくて、「トリイ」ですよ。発音が違ってます。  日本 

■ 神秘的な雰囲気の場所。すごくいい動画だね。  アイルランド 

■ この動画見てたら、そこに行きたくなっちゃう。日本に住んでる人っていいなあ。  アメリカ 

■ 京都にいた時、ここ行ったことあるよ。忘れられない、素晴らしい所だよ。  イギリス 

■ 美しい!いつか日本に行ってみたいな。10代のころからの夢なんだ。  スェーデン 

■ 私も、日本に行ってみたい。あなたは私の友達ね!  アメリカ 

■ これが可能か、望まれているかどうかはわからないけど、やってほしいことが一つあります。 私たちにいくつかの日本語の単語を教えてくれたらいいなと思います。  先生のようにではありませんが、公園内を歩いているとき、「コウエン」 という日本の単語を使って、繰り返してほしい。  これは一つの提案です。私はそうした方がいいと思いました。   ベルギー 

■ 私が知っている狐の神様は、太陽の神、天照大神です。 日本の伝承では、天照大神は白狐の形で現れるそうです。  プエルトリコ 

■ 京都の景色や音を共有していただきありがとうございます。   私はいつも、これらのビデオを楽しんでいます。  カナダ 

■ 日本に来て、学ぶのは難しいことだらけです。 全てが挑戦的なことで、私が知っている人達もほとんど国に帰ってしまいました。  日本在住 

■ この動画見ると、いろんな情報が伝わってくるね。  アメリカ 

■ この場所覚えてるよ。今年の夏行ったよ。本当に素晴らしい所だった。  アメリカ 

■ この動画投稿してくれた人のおかげで、いつか私も京都に住めたらいいなあと思いました。  アメリカ 

■ 日本に行くのも、日本で学ぶのも、私は実際にはまったくそんなに難しいことではないと思います。 唯一の難しい部分は、本当に移住する前に、たくさんの情報を集めて調べているかということ。  自分が住もうと思っている計画について、前もって準備しなければいけないでしょう。  アメリカ 

■ 伏見稲荷大社。私、ここに行きたい!行かなくっちゃ!   トリニダード トバゴ共和国 

■ キツネの神様、崇拝しちゃいそう。   トリニダード トバゴ共和国 

■ おいおい何言ってんだ。  チェコ 

■ この動画カッコイイ!アップロードしてくれてありがとう。  アメリカ 

■ この場所行ったことがあるよ。素晴らしい動画だね。  ゴールデンウィークの真っ最中に行ったから、この20倍ぐらい人がいて、大変だったよ。  イギリス 

■ こういうの、見てみたいと思ってた。素晴らしいよ、これは。  イギリス 

■ おお、この場所ホントに素晴らしい。この動画を見て、来年行くたくなったよ。  サウジアラビア 
(ここまでプロのお仕事)



今回は京都の伏見稲荷大社を見た海外の反応を見てみました
動画投稿者はマレーシアクアラルンプール出身とのこと

伏見稲荷大社はTripAdvisorにおいて
2014年度、外国人に人気の日本の観光スポット368件中1位を獲得しており
2,400件以上のコメントが寄せられていることからその人気ぶりがうかがえます。
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本殿をはじめ様々な建造物にはそれぞれ設置されている理由や所縁があり、
何と言っても有名な1000本鳥居が生み出す景観や不思議な雰囲気も
国内・海外問わず観光客を惹きつける好材料のひとつでしょう。

さて、人々を惹き込み魅了するものには、歴史、文化、芸術性などなどたくさんありますが、
そのひとつとなるものに壮大な色使いがあります
海外コメントの方々が信仰している宗教と日本の神道、ここでは特に 「神社神道」 との違いを
今回は主に 「色」 という観点に主眼を置いて 少しだけ見てみたいと思います。


今回の動画でも本殿や鳥居を含む文化財に特に多く使われている赤(朱色)ですが
使われる塗料 (辰砂(しんしゃ)) の製法は古代に大陸文化 (中国やインドなど) から伝わり、
厄除けなどの心理的効果だけでなく、実際に防虫・防腐効果があるとのこと

大昔の日本では 赤・黒・青・白 (明・暗・漠・顕)  の4色しか存在しなかったと言われており、
そのうちの赤は 「明ける・明るい」 から作られたとされます。

赤(朱)は 血液の色はもちろん、太陽の象徴でもあり、
色にある種の力が宿ると考えてきた人類にとって、
世界各地でも特に力の強い色とされていたようです。

日本では子供の書いた絵も赤い太陽が多く描かれますが、
欧米で子供が赤い太陽を描いていると驚く方が非常に多いと聞きます

そんな日本とは違い、海外で太陽と言えば黄色や金色です
(太陽を黄色や金色ではなく赤と捉えるのは世界でも少数派です)
この違いはどこから来ているのでしょうか?

海外では腐らない金属である金を沈まない太陽に例えて
多くの建築物に金色や金箔の装飾を施しました
そこには、ずっと沈まない太陽、長く続く繁栄や権力など、
永遠への憧れや探究があったのでしょう

対する日本では、永遠よりも 受け継いでゆく事に重点を置いたのか、
日本の長い歴史の中で当初、他国と同じように黄色や金色であった太陽は
いつからか赤い太陽となりました

赤い太陽は登るときと沈む時。
つまり、死と再生の時にだけ太陽は赤く輝きます
先人の知恵として物事には必ず終りがある事を知っていて
それが太陽の色にも顕れているのでしょうか。

もちろん、赤は神道だけでなく様々な宗教においても重要な色として認識されているようで、
キリスト教ではキリストの流した 「贖罪の血」 を表す色と言われています

聖書自体には 「この色は~を表す」 とは書いていないそうですが、
聖母マリアの衣(チュニック)や 枢機卿 (すうききょう・教皇に次ぐ高位聖職者の称号) が
祭礼の際に着用する法衣が赤に指定されている事もあり、
神社や鳥居の鮮やかな朱(赤色)は 海外のキリスト教信仰の方々にも
やはり神秘を秘めた存在に映るようです


次に赤と同様、鳥居に使われている黒を見てみましょう

キリスト教(カトリック)ではそれぞれの教会の伝統や典礼に合わせた色を選んで使いますが、
その中でも黒は主に  「現世の苦しみの放棄」 や 「厳格さ」 を意味します

これ以上他の色に染まらない強さ、揺らぐ事のない強靭な意思、という捉えられ方もあり、
高潔な色として仏教でも聖職者の法衣の色として使われています
現在の日本では多くの場合、喪服の色も黒ですが、
江戸時代までは白を着用する場合がほとんどであったとのこと

また、玄人という言葉も玄(黒)からきているとされます
「底が見えないほどのとてつもない深さ・奥深い世界を持つ者」 という意味もあり、
暗闇では他のものがまったく見えなくなる事から黒は完全な色・存在とされ、
それが悟りに通じるとも言われています


なお、日本では昼は赤 (=明るい)、夜は黒 (=暗い) のように、
赤の反対色は白ではなく黒であったと考えられています
太陽や血液から生命の躍動を意味し災いを防ぐ朱色と
太陽が沈んだ後の色、別の世界を意味する黒色の
異なる両極端の色(性質)を併せ持つ鳥居は
まさに人間が住む俗界から神域への入り口であると言えます


ちなみに、日本では緑色も青色と呼ばれる事がよくありますが、
これは古代日本で 「赤・黒・白」 以外の中間色を広く 「青(漠)」 と呼んでいたから、と言われます

もちろん、これらも諸説ありますが
神道における一般的な彩色は5色と言われ、
太陽の動きと方角によって変わる色を表しているとされます

東西中南北がそれぞれ青・赤・黄・白・黒に対応し、
朝日から夕闇までを象徴する配色であり、
これを季節に当てはめると
春 = 東 = 青
夏 = 南 = 赤
中 = 土 = 黄
秋 = 西 = 白
冬 = 北 = 黒
となります。

古代中国から伝わった五行説(ごぎょうせつ)
万物は木・火・土・金・水の5種類の元素からなるという考え方であり、
仏教における五色は 如来の精神や智慧を5つの色で表す、とされることから、

日本の神社で見られる日本本来の 「五行・五色」 と
海外からもたらされた これら五色との間には根本的な違いがある事がわかります。



さて、海外から見た日本人は 「無宗教」 と捉えられる事が多いと聞きます
無宗教というより、他人の宗教に関与しない主義とも言えそうですが、
無信仰とはまた違ったものであると言えるのではないでしょうか?

神社と言えば 「神道(しんとう)」 ですが、
確かに普段生活していくうえで、特に意識する事はありません。
このため、一見すると現在の日本人には馴染みが薄いように感じられます。
ところがこの伏見稲荷大社、初詣では国内4位の参拝客数を誇るなど
日本人からもかなりの人気スポットであるようです。

神道と伏見稲荷大社、そして日本人
それぞれの間には切っても切れない縁が存在し、身近な私たちの生活に深く関わっていました
まずは日本における宗教の信者数を見てみましょう。

神道系・仏教系・キリスト教系・その他の宗教における信者数の合計が1億9689万0529人となり
これは日本の総人口1億2779万9000人を遥かに超える人数です。
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出典:宗教統計調査結果(PDF) 文化庁
参考:宗教年鑑(平成24年度版・PDF)

数字は神社や各宗教団体側からの申告という点を踏まえても
日本人が複数の宗教を寛容しているというのが良く分かります。

これは日本人が複数の宗教を信仰しているというよりは、
神道・仏教 問わず、「どの神様がいなくても成り立たない」
と考える人が多いとも言えるのではないでしょうか?

確かに、五穀豊穣や交通安全、無病息災・厄除けなどの祈願はもとより、
鎮魂・心の平穏のための仏教や 和を説く和尚様の説法など、
人が 「こうなってほしい」 と願う限り、そのどれも欠かす事のできないものばかりです。

ちなみに、日本人でも
「神道を信仰しているわけでもないし、特に意識していないよ」
という方も多いと思います

しかし、信仰していなくても私たちの心の奥底にしみ込んでおり、
生活の一部として定着しているからこそ特別に意識することもないのでしょう。

ごく一例を挙げるとすれば、私たちの多くは正月に神社へ初詣に行きますし、
家を建てれば地鎮祭と上棟式、子供が生まれれば七五三を祝います

その他にも、食事の際には(命を)いただきます、
食べ物に関わるすべての存在にごちそうさま、と言い、
穀物が収穫できたら神様へお供えし豊穣を感謝するなど、
数え上げればきりがないほど
自然に生かされているという神道的な考えは生活に深く浸透しています

海外の方がこれらを見た場合、やはり宗教的な一種の儀式と映る場合が多いようですが、
日本人は表に出さず心の奥底に秘める事を美徳としていることもあり、
また、そういった行事を外国の方が目にする機会も少ないためか、
海外の方からは無宗教と映る場合もあるようです。



そろそろ海外からのコメントを見てみましょう

まず 「平和な雰囲気に見えますね」 とのコメントが寄せられたスウェーデンから。
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スウェーデンでは2000年までスウェーデン国教会が国教会として存在しており、
全体の7割~8割ほどの方がキリスト教とのことです
スウェーデンには15もの世界遺産があり、ランキングでは世界16位で、
そのほとんどが文化遺産です
(日本はギリシャより一つ多い18件、世界13位)

世界遺産で有名なスウェーデンのドロットニングホルム宮殿 ↓
Stockholm Drottningholms slott (The Drottningholm Palace)

この宮殿は、スウェーデン王カール11世の母后ヘトヴィヒ・エレオノーラの命によって1662年に建設が始められ、庭園にバロック様式を採用して1686年に完成した。 「ドロットニングホルム」 はスウェーデン語で 「王妃の小島」 を意味する。「北欧のヴェルサイユ宮殿」 の勇名を馳せる。王家の住居を除いて一般に公開されており、観光地としても有名である。毎年夏には観光客用に演劇やオペラが上演される。 wikipedeiaより


トリニダードトバゴからも2件のコメントがありました
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首都はポートオブスペインですが、元イギリス植民地だったりします
千葉県と同じくらいの国土(島)に135万人ほどが暮らしており、 (千葉県は約615万人)
この国には世界遺産はありませんが、音楽やスポーツが盛んです

イギリスからの独立は1962年。
スペインに征服された後も、オランダ、フランス、バルト海のドイツ系クールラント公国、イギリスと
次々に統治者が入れ替わるなか、
アフリカから連れて来られた奴隷が住民になり子孫を増やしたり
住む人々が大きく変貌を遂げ、それに合わせて文化も変化し続けました

こういった背景もあり、文化を育む土壌が破壊され、
古い文化があまり残らなかったのかもしれません。

当時のイギリス人は自分たちを中心に物事を考えていたので
(イギリスだけでなく、当時の先進国ではどこも同じような傾向)
1800年代後半、すべてのパーカッション、弦楽器、木管楽器を
無免許で演奏することを禁止する条例を制定し、政策でも文化を断絶させました

反面、抑圧された現地の方々のエネルギーが爆発し
新たな音楽や楽器(スティールパン)が生まれるなど、
ミックスされた様々な文化や人々の情熱がこの国の大きな魅力と言えるでしょう。


コロンブスが(再?)発見した際にインドと思いこんだ事から
このあたりの島々は西インド諸島と呼ばれますが、
現在、この島では本物のインド系の住民全体の4割ほどに及ぶため、
普通にインド料理が普及しているそうです(アフリカ系住民も同程度住んでますが)

カレー風味のスパイスを利かせた豆やバナナを小麦粉の皮で包んだ
軽食 「ロティ」 ↓ も現地の人気メニューのひとつです
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出典:wikipedia
食においても文化の同化が進んでいるといえますね

住民の36%ほどがキリスト教系、ヒンドゥー教が22%、イスラム教が5%となっており、
この国では全体の4割超が一神教と言えます

つい先日(5日ほど前)、日本から安倍総理大臣が歴訪したことでも話題になりました
首相 トリニダード・トバゴ到着



プエルトリコの方からも海外のコメントが届いていました
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こちらは観光でも有名なアレシボ天文台があります
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出典:Arecibo Observatory Undergoing Emergency Repairs After Earthquake Causes Damage

この天文台は反射面(アンテナ本体)の上空137mのところに
受信機が18本のケーブルで吊るされた形をしていますが
2014年1月13日に起きたM6.4の地震で18本のうちの1本が切れたため、
閉鎖の危機にさらされた時期がありました

ケーブルが切れた原因は、建設当初にケーブルの長さが足りない事が発覚し、
別の短いケーブルをつなぎ合わせて建設した事だそうです



次にサウジアラビア
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イスラムの聖地メッカを擁するサウジアラビアでは
日本のような古い建物はあまり多くはありません。
その原因は、日本とは大きく異なる宗教観にあるようです
偶像崇拝へつながる恐れのあるため、
1985年以来、メッカの歴史的建造物の95%以上、
1000年以上の歴史を持つもののほとんどが破壊された
と推定される (wikipediaより抜粋)
サウジアラビアにも2つの世界遺産があります
そのうちの一つであるマダイン・サーレハ ↓ は
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現地住民から遺跡が呪われた場所と考えられている事もあり
せっかくの世界遺産にもかかわらず あまり賑わってはいないようです

ちなみに、気温は8月5日で 45度 (東京は34度) となっており、
紫外線指数も 「東京9」 に対して 「サウジ11」 とかになっているので
行く場合は注意が必要かもです ↓
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出典元:ジェッダの天気&服装ナビ

日中がとにかく暑くなるサウジアラビアではエジプトなどと同様、
まだ涼しい早朝から仕事を始め、午後1時くらいに仕事を終える働き方や
最も暑くなる日中に長め(3~4時間)の昼寝をとる働き方があり、
その時間帯に訪問すると怒られるそう。

先日、日本に住む外国人100人(中東地域含む)の方々に
日本の夏についてアンケート調査した結果、
88%の人が 「自国より暑い」 と答えたそうです

サウジアラビアの内陸では時に湿度が5%以下になるなど、
これは主に湿度が大きく影響しているのですが、
私たちから言わせてもらうと45度の方がもってのほかです(笑)


また、一日に5回、聖地であるメッカの方角を向き祈りをささげる
「サラータイム」 があります
この時間は日の出の時間によって変わるので日ごとに変化し、
人々は新聞欄やホテルのロビーに張り出される掲示物で常にチェックしています

サラータイムに入ると医療などの一部の場合を除きほとんどの作業は中断するため、
銀行や市場はシャッターを下ろし、
飲食店やスーパーでも明りを落として営業を中断します

日本では神様だけでなく、他も同時に尊重するのでこれほど一つの神様を優遇することはなさそうですが、
サウジアラビアではもちろん普通の事であり、
サラータイムに営業しているところを宗教警察(ムタワ(アラビア語:مطوعين))に見つかった場合、
風紀を乱す恐れのあるため逮捕される場合があるとのこと

厳格な教えを守るサウジアラビアでは踊りや音楽、芸術なども厳しく制限されており、
偶像禁止の観点から、本動画のように神様の使いが狐の姿で祀られることもありませんので
今回の日本の神社のような他文化はやはり新鮮に映るのでしょう



ここまで海外コメントとその国の宗教との比較をごく簡単に見てきました
世界では
キリスト教、イスラム教、仏教
上記3つが世界3大宗教とされ
世界的に見ればヒンドゥー教も信者数の多い宗教です。

それぞれの信者数と割合では

キリスト教約20億人(33.0%)
イスラム教(イスラーム)約11億9,000万人(19.6%)
ヒンドゥー教約8億1,000万人(13.4%)
仏教約3億6,000万人(5.9%)
ユダヤ教約1,400万人(0.2%)
その他の宗教約9億1,000万人(15.0%)

上記のうちキリスト教(33.0%)とイスラム教(19.6%)は一神教となっており、
日本の神社のように各地でいろいろな神様を祀る風習はないとのことで、
世界の半分以上の人々はただひとつの神様を信じる一神教であると言えます。

ちなみに、仏教では神様はいないとされますが、
多くの仏様があり、時には神様と同じ様に扱われることがあるとのこと
(様々な解釈があり、深すぎて分かりませんでした)

世界の半分以上を占める一神教では神こそが正義であり神が間違った事はしない、
もし神に滅ぼされたならばそれは人間のほうが悪だからである、
だから日々の行いに気を付け正さなければならない、となるそうですが、
日本では禍津日神(まがつひのかみ、まがついのかみ)、疫病神や貧乏神など、
悪さをする神様も普通に存在し、神様が間違ったりするのも違いの一つと言えそうです。

海外でも悪さをする(した)神様はたくさんおりますが、
日本では神様同士でケンカするのに対し、海外の神様は物語の中で人間を大虐殺したりします
また、悪いことを起こす存在の多くは 「悪魔」 として恐れられているようです。
これは日本で言うところの妖怪みたいなものでしょうか

日本には悪い神様もいる、と書くと少々印象も悪いのですが、
悪さをした神様が追放されたりする神話も多く、
そこには 「結果的に悪いことは自分に返ってくるんだよ」、という道徳感が存在しています。

このように、日本で複数の信仰が寛容されるのは
共同の生活を守るための役割を持つ神道と
個人の心の安静を図る仏教などの個人信仰がそれぞれ必要であり、
そこかしこに存在する八百万の神様を崇めるという教えが
他の存在 (人や生き物、静物など) を敬い大切にするという道徳として
日々の生活の根底にまで浸透しているからかもしれません。



このあたりまで 主に日本の神社について見てきましたが、
今回の動画にコメントを寄せている方々の国にも、素晴らしい遺跡がたくさんあります
ピラミッドやパルテノン神殿、動画にコメントを寄せているイギリスにも数々の教会をはじめ、
有名なストーンヘンジダラム大聖堂カンタベリー大聖堂などもあります
(日本18件・世界13位に対し、イギリス28件・世界8位)

これら頑丈な石材で強固な建築物を造った海外の由緒ある遺産も
多くの人々の手により補修が繰り返され維持されています

日本の場合、多くの遺産が石材よりも腐りやすい木造建築であることを考えると、
それらを維持することは決して容易いことではなく、永きに渡り維持されてきたのは
いつの時代も人々にずっと必要とされてきたからに他なりません。


フランスの社会人類学者で民族学者である
クロード・レヴィ=ストロース(Claude Levi-Strauss, 1908年11月28日 - 2009年10月30日)
は言います
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「私は自分の育った文化から言っても、自分の生まれから言っても、九州よりもイスラエルと聖地パレスチナの方に感動するはずです。ところが実際はまったく逆でした。ダヴィデの神殿の跡と考えられる場所や、ベツレヘムの洞窟、キリストの聖墓や、ラザロの墓よりも、瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)が天下った霧島の山や大日孁貴((おおひるめのむち)・天照大神の別名))が身を隠した洞窟の前にある天岩戸神社のほうに、私はより深い感動を覚えたのです」

ストロースの生まれはベルギー、主な活躍の場はフランス。
彼の両親は無信仰であり、青年期にはマルクス主義と親しんだ事から
宗教に対しては不寛容だったと言いますが、
同時にユダヤ的伝統の影響も受ける環境で育った、と後に語っています

つまり、特定の宗教を信仰しているわけではありませんが、
文化圏的に言えば彼以外の多くの欧州人同様、
欧州文化の精神的故郷を古代ローマ・ギリシャ神話時代に見い出し感じていたとされます

しかし、栄華を誇ったローマ帝国やギリシャ神話を偲ばせる遺跡は
過去のものとなり、現在の欧州文化とは深い溝があると言います
現在の欧州文化は断絶した過去の文化とは別のものである、と。


一方、日本では神話時代からの文化が途切れる事なく継承され、
現在まで連続して存在し、今なお稼働している事に感動したのでしょう

ストロースはさらに続けます
「西洋では新しい何かを選べば、以前のものは見捨てられて再び戻ってくる事はない。
日本では、神話と歴史が相互排除的なものとは考えられていない」

大陸文化が強く、侵略と戦いの歴史である海外では、
先住民が信仰する宗教を侵略者が根絶やしにするのは当たり前のことでした
時には、先住民のお墓すら壊したりもしました

日本では敵といえどもお墓を壊す事はまずありませんし、
敵の神様でも迎え入れ同化し、丁重に扱う文化があります

これを日本と海外における仏教の普及に当てはめてみましょう

わが国では、国内・国外問わず 様々な文化要素を取り入れ、
生活に密接に関わり、現在まで途切れることなく続き、しかもしっかりと定着しています

海外の場合はどうでしょう?
日本に仏教を伝えた中国では多くの宗教が林立し、
栄枯盛衰を繰り返して道教・儒教へと変化してゆきました
仏教発祥の地、本場インドでも現在はヒンドゥー教が主流となっています
インドで仏教を復興させようとする元日本人もいます)


日本でこれほどまでに長い間文化が継続した背景には 目に見える建築物だけでなく
見えない部分、人々の精神に根付いている部分が
大変大きな役割を果たしていると言えるでしょう。

人々に広く根ざしたこうした考え方は
映画や音楽・ゲーム、絵画や小説、漫画作品などに大きく影響し、 現在でも多くの人々を魅了し
毎年新たな創作物を生み出す大きな原動力になっています
(漫画作品 「夏目友人帳」 の一節では 時の流れと共に信仰を失った神(元もののけ)が少しずつ力を失い小さくなってゆき、最後の一人が亡くなると同時に消えてしまう という物語がありましたね)



さて、「キツネの神様」 というコメントもありました
動画では伏見稲荷大社にも 稲荷大神  神様の使いが狐の姿で祀られておりました
(上記も修正させていただきました、ご指摘ありがとうございます!)

伏見稲荷大社は全国に散らばる稲荷神社の総本山であり、
祀られている主祭神がウカノミタマという穀物の神様だけあって
こちらも主に農業の神様ということになります
(現在では農業に限らず殖産興業神,商業神,屋敷神 など広く信仰されているとのこと)

稲荷神社は日本全国に3万社ほど存在し、
数ある神社のなかでも最も多いと言われます。
農業の神様ということで、
農業(特に稲作)に依存してきた地域で多くの稲荷神社が見られるようです
水稲の都道府県別収穫量(pdf) 
(上記PDFはすべての神社の合算ですが、明らかに秋田県など神社数と相関少ないように見える県では近年になって米の収穫量が改善された歴史があるとのこと。ほかにも色々な理由もありそうです)


また、農家の家の片隅には必ずと言ってよいほど小さなお稲荷様が祀られていたり、
知られていない多くの道祖神など、
神社として登録されていないものも相当数あると思われます
これらを考えると、多くの日本人が古来より
実に様々な神様を信仰してきたと言えるでしょう。


影響力の強い神社は、その後の街づくりにも大きな影響を与えました
古い町では神社そのものがその地域で一番古いものである場合が多く、
祭り(祀り)など様々な催し物が行われてきました。

そのため古来から人が多く集まる神社では付近が宿場町や商業の要地として栄え、
後世になっても必然的に近くに駅が作られることとなりました。
(交通機関が発達する前まで、多くの人は一生のうちのほとんどを自宅周辺で過ごし、自宅から10km以上離れる事はほとんどなかったとの統計あり。そのため、分散した集落地ごとに駅や神社・図書館などの公共施設が作られた事が主要因かと思われます)

作られた駅を中心に街の開発が進み、こんにちでもその面影を残す街並みは
日本全国に少なくありません。

これは余談ですが、筆者の通っていた小学校の学校名は 
古くから伝わる付近の神社の名前の一文字をいただいて付けられており、
中学校も神社の名前が元となっております。

これらを踏まえて考えると、各地の神社は時を超え、
この地をいまだに守護していると言えるのではないでしょうか。
神社の多い場所では凶悪犯罪が少ないとのこと。神社の数よりも人口のほうが影響力ありそうですが。しかし神社といえば夜、暗いのに不思議ですね



時は移り 2011年3月11日、その地を守護する神社はまたもや多くの人々を守りました
被災地である東北地方のたくさんの神社において、
神社の周囲にある鎮守の杜が津波の勢いを弱めていたり、
避難する目安として大きな役割を果たしていた事が後の調査で分かりました

しかし、現在では東日本大震災の大津波によって
危機に陥っている神社がたくさんあります



被害に遭った神社は全国で4500以上、そのうち全半壊は300以上にものぼり
宗教法人ということもあり国からの支援を受けることは絶望的なため
復興のめどが立たない神社もたくさんあるそうです
そんな中から今回は、
宮城県陸前女川白山神社の復興までの道のり(現在も復興中)を紹介させていただきます
 
写真と文章は以下から引用
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海抜15mに鎮座する白山神社まで押し寄せた津波
(左側の白い建物は社務所2階部分) 

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震災後、コンテナを寄贈していただき
設置された白山神社仮社殿
 
平成23年3月11日
東日本大震災により津波の被害にあう。
石段は津波によりえぐりとられ、狛犬・神具・獅子頭類を流出。
社殿は基礎から上が浮かされ、ずれた。大規模半壊
社務所1F天井まで津波の被害にあう。
氏子総代役員の多くの方が津波の犠牲になる。

平成23年4月20日
兵庫県神戸市の神社関係の方、宮司さん等4人が女川町の白山神社他を視察。
倒壊した神社の中から太鼓などを取り出し、御神体を保護して頂いた。
その他、ガソリン・衣類・スープ・お茶・軍手・タオル・ガスコンロ等、沢山の物資を女川町総合体育館に避難している氏子さん等に提供して頂いた。

平成23年5月20日
兵庫県神戸市の神社関係の方、宮司さん等3人が2度目の女川町の神社を視察。
平成23年6月6日
佐藤議員さんと前氏子総代長の尽力のもと、第1回白山神社復興会議が行われた。
・白山神社復興世話人会の発足、役員選出について 他

平成23年6月7日
佐藤議員さんの働きかけにより綿貫氏(元衆議院議長)が白山神社視察。
平成23年6月27日
第2回白山神社復興会議が行われた。
・神社庁、建設会社等への補修費・補助金等の確認について
・仮社殿の移転場所について 他

平成23年7月13日
仙台阿部建設に白山神社建物調査を依頼。
平成23年7月26日
第3回白山神社復興会議が行われた。
・仮社殿の移転場所が町有地三十三観音入り口付近に決定
・資金調達の方法について 他

平成23年8月23日
第4回白山神社復興会議が行われた。
・第1~3回までの会議内容と現状報告について
・今後の会議の進め方について 他

平成23年8月25日
地元女川の田中建設㈱様の力添えによって全国建設協会からコンテナを寄贈して頂き、白山神社仮殿が設置された。
また、倉庫を女川町建設組合様より寄贈して頂いた。

平成23年9月4日
氏子役員・ボランティアさんに協力頂き、倒壊した社殿より、神輿等を取り出した。
白山神社仮社殿鎮座祭を行う。

平成23年9月7日
本神輿、狛犬を移転
平成23年9月30日
第5回白山神社復興会議が行われた。
・第1~4回までの会議内容と現状報告について
・今後の神社復興に向けての取組みについて 他

平成23年11月24日
愛知県犬山市大縣神社さんをはじめ、神社の神職さん達有志4人で、被災した白山神社の境内地の除草作業をして頂いた。
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平成23年12月17日
兵庫県神社庁神戸支部震災復興支援委員会(神戸市内の全神社の参加)により、神戸名物「そばめし」・焼きとり・フランクフルトの提供・炊き出し、東京、下谷神社隆栄講より「おでん」の提供・炊き出し、兵庫県神社宮司さん方により仮社殿に絵馬掛けを設置して頂き、町民にお土産として鏡餅・甘酒・希望絵馬を提供して頂き、お正月の準備となった。

平成23年12月18日
白山神社再建委員会設立総会を開催
・会則の承認 承認第1号 白山神社再建委員会会則(案)について
・議 事
  議案第1号 白山神社再建委員会役員の選出について 他

平成23年12月27日
兵庫県神戸市弓弦羽神社、澤田宮司様より仮社殿の社号額を手作りで提供して頂いた。
愛知県犬山市大縣神社、日比野宮司様より仮社殿の注連縄を提供して頂いた。
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平成23年12月31日
仮社殿にて、正月・前夜の儀を行う。

平成24年1月22日
仮社殿にて旧正月「前夜の儀」執行
午後5時より、愛知県のボランティアさんにより「うどん」を提供して頂き、フライドポテト・フルーツあめの出店も出てにぎわった。
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平成24年2月19日
町内(離半島を除く氏子総代会合同会議開催
・各神社の今後のあり方について
・平成24年の祭典について 他

平成24年4月4日
宗教法人 白山神社 一般寄付金口座を開設。
平成24年4月20日
氏子、実業団合同会議開催
・5月3日の祭典について 他

平成24年5月3日
祭典執行
平成24年5月26・27日
神戸神社庁様にご協力頂き、神戸市内・八王子神社・生田神社などを視察。阪神淡路大震災からの復興・再建活動という、今後の白山神社再建において、貴重なお話・ご意見を頂いた。

平成24年9月13日
第2回白山神社再建委員会開催
・募金、寄付金の経過報告について
・獅子頭のお披露目会について 他

平成24年10月19日
第3回白山神社再建委員会開催
・11月11日開催の「獅子頭お披露目会」について
・周知方法、準備物、プログラム等について 他

平成24年10月31日
第4回白山神社再建委員会開催
・11月11日開催の「獅子頭お披露目会」の役割分担について 他

平成24年11月11日
「獅子頭お披露目会」開催

平成24年12月12日
第5回白山神社再建委員会開催
・「獅子頭お披露目会」の反省について
・平成25年春祈祷について 他

平成25年1月2日
春祈祷執行
平成25年4月18日
氏子、実業団合同会議開催
・5月3日の祭典ついて 他

平成25年5月3日
祭典執行
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平成25年11月29日
氏子、実業団合同会議開催
・春祈祷について
・仮社殿の移転について 他

平成26年1月2日
春祈祷執行
平成26年2月19日
兵庫県神社庁神戸支部様のご支援による、3月9日開催予定の「慰霊祭(三年祭)並びに復興祈願祭」及び「炊き出し」について協議

平成26年3月9日
「慰霊祭(三年祭)並びに復興祈願祭」の執行及び「炊き出し」実施

平成26年4月17日
氏子、実業団合同会議開催
・仮社殿の移転について
・5月3日の祭典について 他

平成26年4月22・23日
仮社殿移転作業
女川地区三十三観音入り口付近から日蕨地区ふるさと林道入り口付近へ移転
 
平成26年5月3日
祭典執行
あれから3年経ちますが、遠く愛知県や兵庫県から宮城へ支援の手が差し伸べられ、
あきらめないでずっと頑張って少しずつ着実に復興していっている事がうかがえます
復興されることを心より願うばかりです

こうして見ると、日本人の生活や心の拠り所として
欠かせない存在が神社なのですが、
神道の正式な聖典が存在しないように、形式にとらわれず
人としてのあるべき姿を問う教義は道徳として人々の心の中にあり、
それを示し後世に伝えるものこそが神道や神社の本質なのかもしれません。



最後になりましたが、海外における神社のうちほんの少しだけ紹介して
記事を締めたいと思います


彩帆(サイパン)八幡神社

この神社は1924年にサイパン島の東村に建てられました。
しかし、終戦とともに日本軍は撤退、
神社にいた宮司さんも日本へ引き揚げることになりました
その後、島へ上陸した米軍によって神社は壊されたとも言われます

現在、あの神社はどうなっているのでしょう?
普通ならば、他の島々に残された他の多くの神社と同様朽ち果てる運命でした

島から引き揚げてから30年あまりの月日が経ったある日、
宮司さんの御子息がサイパン島へ飛び、様子を見に行ったそうです

するとどうでしょう。
八幡神社時代の手水鉢や大きな鳥居などは倒れてしまっており、
広すぎる敷地には草が伸び放題となっておりましたが、
階段や灯篭など、多くの構造物がほぼそのままの形で残されていました

なぜこんなにも保存状態が良かったのでしょうか?
戦後、境内敷地所有者となったフランク・ゲレロ氏が大切に守り続けていたのでした
この場所が多くの日本人の心の支えとなっていたのを知っていたのです

島を訪れた埼玉県久伊豆神社宮司小林茂氏はこれを見て再建を決意し、
1979年(昭和54年)から再建工事を始め、1980年(昭和55年)9月、
「彩帆八幡神社(サイパン八幡神社)」 として再建、再建鎮座奉祝祭が行われました。

その後、再建からさらに35年近く経った現在では手入れできる人もなく、
再建の中心人物であった埼玉県久伊豆神社宮司小林茂氏さんもこの世を去っているため
彩帆八幡神社(サイパン八幡神社)跡地として森の奥にひっそりと佇んでいるようです。


上記と同じ様に再建された神社として彩帆香取神社(サイパンかとりじんじゃ)南洋神社などがあり
彩帆香取神社については現在も人々の拠り所となっているようです。
毎年秋には、日本人会主催の祭礼(秋祭り)が実施されており、七五三の祈願も行われる。たくさんの提灯が奉納され、会場では多くの出店が軒を連ねる。日本人のみならず現地の島民も訪れるため、交流の場となっている。
また、南洋神社もパラオ共和国コロール島現地住民の協力を得て再建し、
建立式には当時の大統領も出席したとのこと
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出典:南洋神社遥拝殿のご案内(こちらも埼玉県久伊豆神社が再建に大きく関わっています)

今では手入れされていない神社も海外にはたくさんあるのですが、
それらが存在したのは多くの人々に必要とされていた事実があり、
決して無駄ではなく、過去に海外の地で日本人の心の支えとして機能し
それは間接的に こんにちまで続く日本の礎となっている、と信じたいですよね。



今回は全国にちらばる稲荷神社の総本山、
京都の伏見稲荷大社を見た海外の反応をお届けいたしました
世界遺産を日本より多く持つ国の方々からもコメントが寄せられておりました

平和な雰囲気という海外コメント・・・。
海外における宗教の普及は植民地化の先兵という側面もありましたが、
日本は鎖国をし、欧州による植民地化を防ぎました

結果として260年という太平の世を創り出し、
太古から存在する神社などもその期間に より高度に発展・普及したことを考えると、
平和を願う先人たちの遺志が受け継がれているとも言えます
スウェーデンの方のコメントは、あながち的を射ているのかもしれません



稲荷と言えば日本でおにぎりと並んで広く売られている 「おいなりさん」 も
「稲荷神の神使である狐の好物が油揚げであるという言い伝えからその名がついた」
とされており、こちらも庶民の食べ物として昔から愛されていたようです(笑)

伏見稲荷大社公式HP
場所 ↓

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